林務課のSです(^^)/
今年度最初の投稿です
長野県では全国に先駆け、ジビエ処理のガイドラインや認証制度を作るなど、ジビエの振興を進めてきました(長野県より先行していたのは北海道くらいです)
ジビエの処理施設も全県で32施設ありましたが、県の南部の諏訪エリア伊那谷エリアに偏っていました(ここ100年ほどシカやイノシシの分布が南のほうに偏っていたせいでもあります。)
昨年度末の3月28日、長野市の西部中条地区(道の駅中条のすぐ隣)に新たなジビエ処理施設長野市ジビエ加工センターが完成し竣工式がありました
近年、ここ100年ほど分布が絶えていた長野地域でもシカやイノシシの生息が拡大し農林業被害が増えてきています
被害のトップはイノシシ、3番目がシカで、全体の約4割を占めるようになってきており、大きな問題となってきています(ちなみに2番目はカラスです)
被害の増加に伴い、捕獲されるシカ、イノシシも大幅に増えていますが、今まではゴミとして廃棄していました(猟師さんたちが自分で食べたり、知り合いに分けたりしていたものもありますが、ごく一部です)
これをなるべく有効に活用し、地域が元気になるきっかけにしたいということで、長野市が建設していたものです
この長野市ジビエ加工センターは、シカとイノシシを年間1,000頭処理し、食肉として出荷しようというもので、県下最大規模の施設となります(既存の施設は、最大で約500頭くらいです)
山奥で捕獲されたシカやイノシシを新鮮なまま施設に運ぶための、移動式解体処理車や軽の保冷車も導入されました
今後しばらく試験運転を行い、7月から営業開始となる予定です
同時に、長野市管内の猟友会の皆さんによる鳥獣被害対策実施隊の結団式も行われました
これは、鳥獣被害対策特別措置法に基づく制度で、実施隊員は市の非常勤の職員として野生鳥獣の捕獲や被害対策に当たることになります
今回竣工した長野市ジビエ加工センターで、実施隊の皆さん(=地域の猟友会の皆さん)が捕獲したシカやイノシシがジビエとして加工され、出荷されていくことになります
今から、とっても楽しみです
* ジビエの処理施設を営業するには、食肉処理施設として保健所の許可が必要です
食堂などの営業では許可施設で処理された肉を使わなければなりません
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