秋の気配が色濃くなってきた中、時折昼間の暑さが夏の名残を感じさせます今日この頃皆様いかがお過ごしでしょうか。
本日は商工観光課のT澤から、果物語りVol.3のテーマ「桃」についてお話しさせていただきます。
桃の一つ一つの種類は旬が短く、まだ少し硬さが残る頃に樹から収穫し、追熟させて好みの柔らかさでいただきます。あっという間に熟するため、朝の収穫時はまだ成熟していなかった果実が、夕方には適度に熟しているなんてことも日常茶飯事。
しかし一つ一つの品種の収穫期間の短さを補うように、7月の中旬から9月の中旬にかけて様々な品種がかわるがわる旬を迎え、私たちは桃を長く楽しむことができるのです。長野地域で採れるももの種類は「あかつき」「なつっこ」「川中島白鳳」「川中島白桃」「白根白桃」「黄金桃」などなど、多種多様。いろいろな品種を少しずつ食べ比べてみると、自分の好みの桃が見つかるかもしれません。
なかでも、長野地域といえばかの有名な「川中島白桃」の発祥地があり、この川中島白桃を求めて直売所は朝から列ができることもあります。川中島白桃は長野県長野市川中島町の池田正元氏が自園で発見した晩生種の桃で1977(昭和52)年に命名されました。
果肉は硬く締まっていて、しっかりとした歯ざわりが感じられるタイプとなります。甘さは十分にあり、酸味が少なく日持がするのも特徴です。
もし、少し硬めの桃が好みの方はぜひ桃狩りへも行ってみてください!たわわに実った新鮮な桃が、甘い香りで皆様をお出迎えしてくれます。樹からもいでその場で食べると、美味しさもひとしお♪食べごたえがあるので、おなかを空かせていくのがおすすめです。
また、花も大変美しい桃。果物の豊富な長野地域には『丹霞郷』(たんかきょう)という、ため息をつかんばかりに美しい桃の花の名所もあります。
昭和8年、この地を訪れた日本画家、岡田三郎助画泊が春霞の中に桃の花がたなびく景色を丹い霞とみたてて丹霞郷と名付けたといいます。
今年は生で食べる旬は過ぎてしまいましたが、加工品やジュースだってもちろん美味しい桃。見てよし食べてよし、桃の魅力にどっぷりつかりに、ぜひ長野においでください(^^♪
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