2025.08.25 [ 長野地域の【農業】 ]
小布施町で「農福連携作業現場見学会」が開催されました!!
こんにちは、長野農業農村支援センターのSSです。
みなさんは、農福連携を知っていますか?
農業の現場では高齢化等による深刻な人手不足が課題となっている一方で、福祉の現場でも障がいのある方々の就労の機会や収入の拡大が求められています。
そんな両者をつなぐ取り組みが「農福連携」です。
近隣農家と福祉事業所、行政機関を中心にお声掛けし、農福連携の理解促進と関係者の繋がりを作っていただくため、令和7年8月20日(水)に小布施町で作業現場見学会が開催されました。
小布施町「ファームくりはら」の栗原さんのほ場(トマトハウス)を会場に作業を見学しました。
暑い中、農福連携に関心を持ったたくさんの方が集まりました。
作業開始です。
先ず、依頼したい作業内容について、農家さんから同行している福祉事業所職員に説明します。
次に、福祉事業所職員が作業を行う障がいのある方へ作業の手順を説明します。
障がいの特性に配慮しながら、農家さんのお願いしたい内容が正しく伝わることが重要です。
今日の作業はトマトの下葉かきです。
下の葉を取ることで通気性がよくなり病気の発生を予防できます。
実のすぐ下の葉1枚を残し、その下の葉等を取り除きます。
農業に関わることは生活の張り合いになっており、新しい作業を覚えるのが楽しいとのことです。
ハウスの中は通気性がよく涼しくて快適です。
この下は全て取ってもよさそうな感じだけど、ここはまだ残しておこうかな。
どの葉を残すのか考えながら、手際よくハサミを入れていきます。
暑さ対策から福祉事業所が送迎方法を工夫し、朝8時~10時と早めの時間を作業時間に設定しています。
今朝は大豆畑の草取りもきれいに終わらせました。
10時で作業終了。取り除いた下葉が積み上がっていきます。
作業の見学後は質問と意見交換の場になりました。沢山の質問が出される中、ファームくりはらさんからは、
草取りに追われることがなくなったので、今後は根菜類などの作目を増やしていく予定。
アスパラや大豆については全ての作業をお願いできるようになり、大変助かっているとのこと。
農福連携に積極的に取り組んでいる小布施町の横山さんからは、
規格外の果物は作業を依頼している福祉事業所が買い取ってくれて、ドライフルーツに加工し販売している。
農作業については100%を求めず、6~8割出来ていれば残りは農家がやればよい。
うまく出来なかった場合は指示の方法がまずかったと反省し、どうすればうまくいくか考える等、作業をお願いする上で大切なポイントを伺うことができました。
今回の見学会は農家、福祉事業所双方が農福連携を新たな視点で見つめ、機運を高めてもらうきっかけになりました。
農作業安全の呼びかけも合わせて行い、チラシとステッカーを配付しました。
残暑が続きます。こまめな水分補給と休息をし、ゆとりを持って作業しましょう。
ほ場内の危険個所を確認するとともに、農業機械は安全に使用しましょう。
以上、農福連携作業現場見学会(小布施町)の報告でした。
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