11月6日に長野市松代の農業大学校で、スマート農業の実演会を開催しました!
こんにちは。長野農業農村支援センターのMです。
さて、皆さんは「スマート農業」という言葉を聞いたことはありますか?
簡単に言うと、ロボット、AI、IoT等の先端技術を活用した、よりよい農業のことです。
農作業を省力化・自動化したり、データを集積・連動したりすることで、農業現場の高齢化や人出不足等の問題の解決や、高品質な農産物の生産を目指します。
今回実演を行ったのは、
①農機自動操舵システム、②ラジコン式畦畔草刈機、③自走式冷却搬送機 の3種類の機械です。
複数の農機メーカーの方々に、最新の実演機を持ってきていただきました!
①農機自動操舵システムとは、
衛星データを基に農機のハンドルを自動制御するシステムであり、さまざまな農機へ後付けすることができます。ハンドルを触らなくても機械が勝手に判断して自動走行をしてくれるので、初心者でも熟練者並の耕うん・うね立て・代かき等の作業が可能になります。
②ラジコン式畦畔草刈機とは、
手元にあるリモコンで草刈機を遠隔操作し、畦畔の草刈りを行うことができます。
畦畔の草刈りは、夏場の重労働
病害虫の発生を防ぎ、地域の景観維持の面でも重要な作業ですが、草刈機を背負っての作業はとても大変で、農家の経営規模拡大のボトルネックにもなっています。
このラジコン式畦畔草刈機を使うことで、そんな草刈作業を省力的かつ安全に行えます。
さらに、今回は北海道から、人工衛星対応型の自動草刈機も参戦してくれました。
見どころは、傾斜地を上手に走る草刈機の姿! 最大で傾斜45°まで対応しているそうです。
畦畔草刈機の開発は、ここ数年で目覚ましい進化を遂げています。
私が入庁した頃はまだ畦畔草刈機の開発が始まったばかりで、傾斜をヨロヨロと危なっかしく走る姿を覚えています。
今は、スムーズに草をキレイに刈る様子に感動しました
③自走式冷却搬送機とは、
捕獲後のシカを冷却した状態で自動走行してくれ、藪・崖等の不利地も走行可能な優れもの。
鳥獣害は農業の大きな敵ですが、近年は猟友会の方々も高齢化しており、捕獲したシカを軽トラまで運ぶ作業が大きな負担となっています。
そんな現場の声に対応した商品がこの自走式冷却搬送機です。
実演会には、農業者や、農業委員会、市町村、JA等、多くの方がいらっしゃいました。
関係者を除くと総勢42名の方にご出席いただきました!
皆さん、各機械の性能やメンテナンス方法等について積極的に質問をされており、スマート農業に対する関心の高さがうかがえました。
最後に、NOSAI長野北信支所、長野県農業大学校、各種農機メーカーの皆様方には、実演会の開催にあたり多大なご協力をいただき、誠にありがとうございました。
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