商工観光課の肩凝りに悩まされているじいじです。
今回は、長野県の伝統的工芸品の中から信濃町の信州打刃物をご紹介します。
長野県には、国指定7品目と県指定14品目の伝統的工芸品があります
(紹介HPはこちら)
管内では、信州打刃物が昭和57年3月5日に国伝統的工芸品として指定を受けました。
由来は、16世紀後半に起きた川中島合戦当時、この地方を行き来して武具・刀剣類の修理をしていた刃物職人から、里の人々が鍛冶の技術を習得したのが始まりといわれております。
19世紀後半には、鎌作りを専門にした職人が、「芝付け」「つり」の構造を考案しました。同じころ、別の職人が両刃鎌を片刃の薄刃物に改良しました。この二つの鎌が現在の信州鎌の原型となっています。
1本1本の鎌・包丁が鍛造された後、丁寧に打ち延ばされるため強靭な刃物になります。鎌は、刃の巾が広く柄を水平に持っても鎌身が斜めに立ち、刈り取られた草を手元に寄せられるのが特徴です。
しかしながら、現在信州打刃物工業組合員は12名(5名が認定伝統工芸士)で、かつ皆さんがご高齢で後継者のいない状況です。そのために、信濃町、信濃町商工会、県中小企業団体中央会、長野県ほかで支援し、市場の開拓・拡大及び後継者育成を図るアクションプランを作成中です。
皆様も、この信州打刃物の鎌・包丁を試してみてはいかがでしょうか。
また、長野県の伝統的工芸品を見直していきましょう。
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