2014.10.17 [ 長野地域の【農業】 ]
マーケティング実習に行ってきました
農業大学校のSMARTです。
10月6日(月)~8日(水)まで、農産物マーケティング実習(関東)のため、栃木県・東京都・埼玉県・山梨県へ、総合農学科2学年生50名と引率職員3名で研修を受けてきました。
(1)栃木県農産物マーケティング協会
栃木県産農産物のブランド化やマーケティングリサーチ・消費宣伝等を行っています。JA等の加盟団体から農産物販売の1%を納めてもらい活動経費にあてており、特に栃木和牛の輸出では海外での評価も高く、十分な利益が出ているそうです。
なお、原発風評被害は推定100億円ともいわれ、土壌汚染は現在も続いており、課題となっています。
(2)GERATTERIA伊澤いちご園
いちご栽培1.5ha・売上8,000万円の専業農家であった伊澤いちご園は、平成16年から加工販売を模索し、ジェラート店を開店するため、都内を中心に食べ歩きをして、マーケティング調査をしました。しかし、「素材の味を感じられる」という自分の求める味になかなか出会えず、やっと理想の味にたどり着いた店で修業をして、H23道の駅にジェラート店を出店しました。「失敗しないこと。成功するためあらゆる方向から検討すること」が重要と教えていただきました。
(3)大田市場
全農長野東京事務所の吉村次長さんより販売状況や市場流通について説明していただき、長野県東京事務所の高橋補佐に場内の案内と説明を伺いました。花き棟では電子入札の状況が窓越しに見学できました。
(4)全農青果センター
全国のスーパーや生協に農産物をすぐに店頭に並べられるような包装加工をして販売しています。近年、加工業務用の需要が全体の50%を超えており、JAグループ全体で販売・生産の拡大を図っているところです。
(5)東京デリカフーズ
マクドナルドやデニーズ、吉野家、庄屋、はなまるうどんなど約300の法人取引があります。年12万tの取り扱いで、365日24時間稼働しています。消費者ニーズは、手間のかからない、必要な量だけ買える、安心安全な、おいしい、新鮮な野菜を求めている状況です。食中毒対策、GAPの適正な取り組みに心がけ、会社独自に野菜評価基準(デリカスコア)を開発し、数値化で安心・栽培・成分・流通をわかりやすくしています。
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