2022.05.24 [ 林業総合センター ]
クマとの知恵くらべ
クマが、この薬の匂いを感じると、嫌がるようなので、時には、クマの気持になって、どこに塗れば効果的なのかを考えながら試験を行いました。
多くのクマが住む秋山郷ですが、先ほど話題にしたベテランのマタギは、「よほどのことが無ければ人家脇に出没することは無い」と断言してくれました。
被害地は、人家から離れたクマの通り道ではありますが、クマが人家を把握して、行動をしてくれているように、薬を塗った場所を避けてくれれば、お互いに困らなくなると思っています。
今までの知見では、クマがスギの皮を剥いて食べてしまうのは、山菜の時期を過ぎて、秋の実りが出るまでの初夏から夏とされています。
果たして、どこまでクマに効き目があるのかは、わかりませんが、秋には再び現地を訪れて、結果を調べてみる予定です。
薬剤メーカーさんの話では、「この方法で効果が確認できれば、製品化していく」とのこと。
私たちも、クマ剥ぎで悩む皆さんに良い結果が示せるようにと願っています。
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