2016.06.13 [ 林業総合センター ]
52年の時を経て新しい世代へ引き継がれたカラマツ
長野県林業総合センターです。
6月5日に開催された第67回全国植樹祭では、天皇皇后両陛下に、植樹していただく「お手植え」と、播種していただく「お手播き」を賜りました。
今回のお手播きでは、長野県民有林における人工林の過半数を占めるカラマツが天皇陛下のお手播き樹種のひとつに選ばれました。
実はこのカラマツの種子は、当センターの敷地から採種したものを使っていましたので、全国植樹祭
にあわせて取材を受けました。
写真の中央に見える樹木が、今回お手播きを行うために種子を採種したカラマツですが、なぜこのカラマツが今回のお手播きに選ばれたのかといえば、今を遡ること52年前。
昭和39年に開催された第15回全国植樹祭にて、当センターの前身である長野県林業指導所で、昭和天皇にカラマツ、香淳皇后にアカマツの種子をそれぞれお手播き賜りました。
お手播きを賜ったアカマツとカラマツの種子から発芽した苗木は、数年間育てた後に、県内各地の学校などに配布されましたが、お手播きの地である林業指導所にもそれぞれ2本ずつを記念に残し、お手播きの場所をそのまま活かして丁寧に管理してきました。
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