2015.10.14 [ 林業総合センター ]
秋の学会シーズン到来
林業総合センターです。
林業総合センターでは、長野県の森林・林業の発展に資するために必要な研究を推進していますが、大学などで専門に研究している研究者からの意見を聞くことができると、よりよい成果を得ることが出来ます。
そこで、大学をはじめ国や県など様々な地域で活躍している研究者が一同に会する学会へ参加し、県内で起きている森林・林業に関わる課題についての情報収集を行うとともに、自身の研究内容についての意見交換を行っています。
森林・林業関係の学会は、年度末の春と、秋に開催されることが多く、この秋も9月に日本きのこ学会、10月に中部森林学会、日本木材学会中部支部大会などが開催され、それぞれの学会でこれまでの研究成果を発表しながら、意見交換を行っています。
今回は、10月3日に静岡大学で開催された中部森林学会についてご紹介します。
林業総合センターです。
中部森林学会は、長野県を含む中部地域の研究教育機関を中心に、林業に関わる多くの会員が参画しており、林政、林業経営、造林、森林保護、森林立地、森林利用、防災、環境保全と林業分野に関わる幅広い研究分野を網羅しています。
10月3日に開催された第5回大会では、太平洋を望む静岡大学の校舎で81件の研究発表が行われ、本県からも4件の研究発表を行い、会場との意見交換を行ってきました。
長野市の「大岡県有林」で、異なる種類のカラマツ苗木を3年間育てた試験の発表では、施業コストの考え方や坪刈りの方法についての意見が寄せられ、他県の注目も高い事例だったようです。
マツ材線虫病が拡大する原因となるマツノマダラカミキリの発生消長を調べた発表については、高標高地域を抱える他県からの関心が高く、詳しい状況に関する質問が多く寄せられていました。
今回、発表した内容については、会場での意見を踏まえて、中部森林学会が来年3月に発行を予定している「中部森林研究」誌への掲載や、当所で発行する技術情報などで紹介するとともに、機会を見ながら現地への普及につなげていきたいと考えています。
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