2013.07.09 [ 上伊那/森林レポ ]
原木シイタケの「ホダ場研修会」を行いました
【上伊那の森林レポート】
6月20日(木)、上伊那林業振興会主催の「春季ホダ場研修会」を開催しました。
この研修会は、上伊那地域の原木シイタケ生産者の皆さんが、学習の一環として原木シイタケを栽培する小学校等のホダ場を巡回し、原木シイタケの生育状況をみながら、情報交換も図りつつ栽培技術の向上を目指して、毎年春と秋に開いているものです
ちなみに「ホダ」とは、シイタケなどキノコの栽培に用いる原木(=丸太)のことで、ホダによりキノコを栽培する場所を「ホダ場」と言います。
当日は県の指導林家である駒ヶ根市の水上平八郎さんと、シイタケ種菌メーカーの専門家に御指導いただきました。
こちらは水上さんが今年の春に植菌したホダの断面です。
丸太の断面左側の2箇所にシイタケ菌を植菌し、その周囲は色が白く変わっているのがわかります。
これはシイタケ菌が順調に生育している証拠といえます。
4月にシイタケの駒打ちをした伊那西小学校にも出かけ、ホダ場の状況を確認・指導しました。
こちらは伊那市高遠の生産者のホダ場で、植菌後、1年経過した頃の写真です。
ホダ木は井桁に整然と積み上げられ、周囲は乾燥を防ぐためにネットできっちり覆ってあります。
丁寧な栽培であることが伺えます。
今年植菌したシイタケ菌の生育も順調でした。
現在お店に並ぶ生シイタケは、おが粉等を使って栽培する菌床シイタケを見かける機会の方が多いと思います(写真は原木シイタケ)。
原木シイタケは菌床シイタケに比べて歯ごたえや味もしっかりしているといわれています。
改めて原木シイタケを味わってみるのはいかがでしょうか。
※お店に並ぶシイタケには、栽培方法がわかるよう「菌床」または「原木」と表示されています。
上伊那地方事務所林務課からのレポートでした。
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