信州森林づくり応援ネットワーク

あなたにちょうどいい森林との付き合い方を探す場所、それが「信州・森林づくり応援ネットワーク」です。楽しみ方を発見すれば、森林との距離はグッと縮まりますよ。信州には、森や山などの自然に魅了されている多くの人がいます。そんな人々が、きっかけのほしいあなた、つながりを求めているあなた、スキルアップしてみたいあなたをご案内します。信州の木を使った取組の話題もありますよ。

北信春のみどりの少年団活動(その1)

〈北信州森林物語〉

北信地方事務所管内には、11の小学校でみどりの少年団が結成されています。

毎年春には、少年団活動のスタートとして様々な活動が実施され、地方事務所林務課の職員がそのお手伝いをしていますが、今回と次回の2回に分けて、その活動の様子をご紹介します。

今回は、ほとんどの少年団で取り組んでいる「シイタケ栽培」の入口となる「駒打ち」の作業の様子です。

まずは、林務課の職員から、キノコなどの特用林産物を生産することの大切さや、駒打ちの手順などについて説明をします。

ここで、子ども達に必ず質問する項目があります。
「シイタケがあまり好きじゃないって人は?」
「はい!」
結構いるんですね… 
大体どの小学校でも、3分の1程度の子ども達が手を挙げます。
「自分で作ったシイタケなら、きっと食べることができるようになるよ」ということで、作業開始です。

まずは、駒を打つ場所の目印として、チョークでコナラのほだ木にマークをつけます。

ほだ木の大きさに応じて、幹に4本から6本程度の線を引き、それぞれの線の上に20~25cm間隔で印をつけます。
線を6本引く場合は写真のように「*」、5本の場合は「☆」、4本の場合は「+」といったマークをほだ木の木口に書きます。

次は、チョークで付けた印のところにドリルで穴を開けます。

一番危険な作業ということで、緊張でガチガチな子も…
職員や担任の先生も手伝いながら、1本の原木に20~30の穴を開けます。

最後に、木槌で駒打ちの作業。
どの学校でも、子ども達が一番楽しそうに伸び伸び作業をしているように見えます。

最後に、種を打ち終えた原木を、みんなで力を合わせて運び、校舎の北側や日陰に伏せて作業終了。

シイタケが本格的に発生するのは来年の秋以降となりますが、豪雪地帯で湿度の条件が良い北信地域では、既に駒打ちを行った翌年の春の時点で収穫できる立派なシイタケも発生しています。

この駒打ち作業を通して、森林づくりの大切さ、森林の恵みである木材や特用林産物を身の回りで活用することの大切さを学んで欲しいと思います。

※ 原木及び種駒は、長野県みどりの少年団連盟助成金及び北信林業振興会助成金を活用して準備しました。

<本件に関するお問い合わせ先>
北信地方事務所林務課普及林産係
TEL:0269-23-0216
FAX:0269-23-0258
メール:hokuchi-rimmu@pref.nagano.lg.jp

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