2012.01.30 [ 北安曇/アルプスレポ ]
搬出間伐を進めるにあたり
<北アルプス山麓レポート⑤>
大町市の西山にある保安林。過去には治山事業により保育されましたが、そろそろ間伐の時期でもあります。作業道の跡もあり、補修をすれば搬出することも可能になります。
そんな話をとある林業事業体のTさんに話をしたら、現場を見てみたい、とのこと。ご案内してきました。
現場は、ヒノキが植栽されて暗くなっている場所があったり、カラマツが曲がっている林もあります。
ただ、林の中央部の沢沿いに作業道があります。かなり荒れてしまっており、現状では車が入ることは出来ませんが、不陸整正を行うことで入っていくことが可能となります。
これまで治山事業施工地での間伐の場合、「本数調整伐」という名前で間伐を行ってきましたが、公共事業の性格上、搬出間伐により収穫することは出来ませんでした。そのため、道があっても材は放置され、なかなか資源として活かせない現場が多かったのです。
今回、Tさんに見てもらったのは、新たに道を開設しなくとも既に道型があり、搬出間伐を行うことが可能な森林だったからです。
Tさんの感触としては良かったようで、集約化して取り組めるよう調べてみたい、とのことでした。
ただ、林業事業体の悩みとしては、地元説明会を実施しながら進めてきて同意を得ていっても、森林組合に頼みたい、との声が上がり集約化が難しくなることがある、ということでした。
この現場は、地元とのつながりが一切無いし、道の補修もどの程度の費用が掛かるかわからないので難しい、とのことですが、頑張っていただきたいものです。
春から準備をして、平成25年度からの着手を目標とするそうです。
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