信州森林づくり応援ネットワーク

あなたにちょうどいい森林との付き合い方を探す場所、それが「信州・森林づくり応援ネットワーク」です。楽しみ方を発見すれば、森林との距離はグッと縮まりますよ。信州には、森や山などの自然に魅了されている多くの人がいます。そんな人々が、きっかけのほしいあなた、つながりを求めているあなた、スキルアップしてみたいあなたをご案内します。信州の木を使った取組の話題もありますよ。

搬出間伐を進めるにあたり

<北アルプス山麓レポート⑤>
 大町市の西山にある保安林。過去には治山事業により保育されましたが、そろそろ間伐の時期でもあります。作業道の跡もあり、補修をすれば搬出することも可能になります。

 そんな話をとある林業事業体のTさんに話をしたら、現場を見てみたい、とのこと。ご案内してきました。

 現場は、ヒノキが植栽されて暗くなっている場所があったり、カラマツが曲がっている林もあります。
 ただ、林の中央部の沢沿いに作業道があります。かなり荒れてしまっており、現状では車が入ることは出来ませんが、不陸整正を行うことで入っていくことが可能となります。

 これまで治山事業施工地での間伐の場合、「本数調整伐」という名前で間伐を行ってきましたが、公共事業の性格上、搬出間伐により収穫することは出来ませんでした。そのため、道があっても材は放置され、なかなか資源として活かせない現場が多かったのです。


 
 今回、Tさんに見てもらったのは、新たに道を開設しなくとも既に道型があり、搬出間伐を行うことが可能な森林だったからです。

 Tさんの感触としては良かったようで、集約化して取り組めるよう調べてみたい、とのことでした。

 ただ、林業事業体の悩みとしては、地元説明会を実施しながら進めてきて同意を得ていっても、森林組合に頼みたい、との声が上がり集約化が難しくなることがある、ということでした。

 この現場は、地元とのつながりが一切無いし、道の補修もどの程度の費用が掛かるかわからないので難しい、とのことですが、頑張っていただきたいものです。

 春から準備をして、平成25年度からの着手を目標とするそうです。

<本件に関するお問い合わせ先>
北安曇地方事務所林務課治山林道係
TEL:0261-23-6521
FAX:0261-23-6565
メール:hokuan-rimmu@pref.nagano.lg.jp

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