来て!観て!松本『彩』発見 歴史と伝統の城下町松本。のどかな田園風景安曇野。そびえたつ雄大なアルプス。自然と文化に彩られたまつもと地域の情報を、松本地域の県職員の発見を織り交ぜつつお届けします。 面白いこと新発見、知ってる人にも再発見、何だこれはの珍発見。当たり前だと思っていたことから、ローカルなことまで職員の発信する情報をお楽しみください。

来て!観て!松本『彩』発見

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転がる巨石 ~安曇野市穂高の治山工事~

   こんにちは、林務課のMomoといいます。

今回も治山工事の紹介をしたいと思います。

平成30年4月に安曇野市穂高で長さ4m、幅3m、高さ1.5mの巨大な転石(推定重量40~50t)が落下し、人家裏約15m手前まで迫る災害が発生しました。

落下した転石

落石の通過による倒木

落石が発生した区域の地質は花崗岩質です。
花崗岩とは、地下深くでマグマがゆっくり冷えて固まった深成岩の一つです。この特徴として亀裂沿いに風化が進み、「コアストーン」と呼ばれる未風化部と、「風化マサ」と呼ばれる風花して砂状になってしまった部分が混在した地質となっています。

落石発生原の山林地表には未風化部の「コアストーン」が点在しており、非常に硬く、中には延長10m を超える巨礫も存在します。
岩の節理(割れ目)に植物の根が侵入し、割れ目を広げ、再び落下する危険性もあるため、治山事業により落石対策工事を実施しました。

この工事では、鉄線のワイヤーロープにより巨石の周りを包み、地面にアンカーを打ち込み固定させ落下を防止する工法を採用しました。

※過去に実施した対策工事の状況です。

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