2019.06.25 [ 林務課 ]
「山地災害」に備えましょう!
こんにちは! 林務課のKです。
最近は、梅雨の影響により雨が降る日が多くなってきましたね。
これから、豪雨や台風が本格化するシーズンをむかえるにあたって災害が起きない事を願っているところですが、この時期になると全国において斜面の崩壊や土石流等の山地災害により多くの被害が発生してしまいます。
そこで今回は、山地災害に対し少しでも防災意識を持ってもらえるようブログに投稿しました。
さて、日本はよく災害の起きやすい国と言われていますが何故でしょうか。
それは、日本の地形や気象条件が災害を起しやすい特徴を持っているからです。
地形については、険しい山々からなる地形が複雑となっているほか、世界と比較すると川幅が狭く急な渓流が多い特徴があります。
これは、山地が多いため崩れる場所も多くなり、また、渓流が急なため土石流が発生しやすいという事になります。
また、プレート境に位置し、内陸には断層も存在しているため地震も多発しやすい状況となっています。
このことについては、皆さんも聞いたことがあるかもしれませんが、このほかに災害を発生しやすくする原因として気象条件があります。
気象条件については、日本の年間降水量が1700㎜と世界平均の約2倍と言われています。
特に6月~9月頃までの降水量が多く、7月に災害が発生しやすいといったデータがあります。
((一社)日本治山治水協会発行 「山地災害に備える」パンフレットより)
また、梅雨や台風など局所的な集中豪雨により被害が多発する傾向にもあります。
この集中豪雨(1時間で50㎜以上の降雨量)の回数は年々増加しており、災害の発生リスクは今後更に高まっていくと想定されています。
((一社)日本治山治水協会発行 「山地災害に備える」パンフレットより)
このような日本が有する地形条件と気象条件が重なり突発的な災害が多くなったことから、近年は、想定外という言葉を良く聞くようになり、災害の発生を予測するという事がより難しくなってきていると感じているところです。
ちなみに日本では、毎年約2100箇所(平成26年~平成30年の平均)もの山地災害が発生しているそうで、私も、普段の生活において、山地災害の危険性と隣り合わせに暮らしていることを改めて認識しなければならないと思いました。
このように日本は、災害が起こりやすい条件がそろっているということは、現実的に受け入れざるを得ない状況であると思っているところです。
日々、災害に関する情報発信など数多くの機関等が活動していますが、私たち一人一人に何が出来るかということを考えた時に、最終的に自分の身は自分で守るという防災力(備え)になるかと思います。
どこにどんな情報があるかということを理解することは、避難の際にとても重要になってきますが、今回取り上げました山地災害にも、前兆現象が見られる場合がありますので、少しでも参考にしていただければと思いご紹介します。
このような現象がありましたら、必ず山地災害が発生するというわけではありませんが、少なくとも、いつもと違う状況という事を認識しましょう。
しかし、確認のため外に出るなど無理せず確認出来る範囲で注意してください。
((一社)日本治山治水協会発行 「山地災害に備える」パンフレットより)
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
松本地域振興局 総務管理課
TEL:0263-40-1955
FAX:0263-47-7821