無数の鷹が大空を舞い、遠い異国へと1万kmの旅路へ…
こんにちは!計量検定所のN2です。
皆さんは「タカの渡り」をご存じでしょうか。
日本で夏を過ごしたタカ類が越冬のため、中国大陸を経て東南アジアなどへと渡る、秋の風物詩です。
松本市奈川の白樺峠「たか見の広場」は、「タカの渡り」の観測地として全国的に知られており、ボランティアによって定期的に整備されています。
8月30日に行われた整備活動の様子と、9月中旬にピークを迎える「タカの渡り」、ウォッチングツアーについてご紹介します。
※ブログ内の鷹類の写真は、「Jeff須藤」様からお借りしました。
1.「たか見の広場」とは
2.ボランティアによる地道な整備活動
3.「タカの渡り」観察のツボ
4.ベテランが指南!ホークウォッチングツアー
1.「たか見の広場」とは
タカ類が越冬地に向かうには、3,000m級の北アルプスを越えなければなりません。
「たか見の広場」の標高は1,600mほどで、地形と秋の気候から頻繁に上昇気流が発生します。
北ア越えにその上昇気流を利用しようとタカ類が集まり、時には無数のタカ類が一斉に旋回しながら上昇してゆく「タカ柱」が現れます。
ピーク時には1日4000~5000羽が観測できることもあり、1日300人以上が訪れる人気スポットです。
2.ボランティアによる地道な整備活動
8月30日、ボランティアが草刈りなどの整備を行いました。
タカの渡りが始まるのは例年9月中旬ですが、広場や遊歩道には草が生い茂っており、快適とは言えません。
長年広場の整備を担ってきた「信州ワシタカ類渡り調査研究グループ」を中心に、ふるさと奈川観光交流部が協力を呼びかけ、当日は県内外から約30人が草刈り鎌などを手に集まりました。
強い日差しの中、汗を流しながら草を刈り、山野草保護のための杭を打つなどして観測しやすい環境を整えました。
1991年から観測を続けている、信州ワシタカ類渡り調査研究グループメンバーの中村照男さんは、メンバーの高齢化が課題と言い「継続できる体制をつくれれば」と話していました。
整備活動後には車座になって親睦を深めました。
広場ボランティアの白樺メンバー、チームりんどう、松本市役所奈川支所、一般参加の皆さん、お疲れ様でした!
3.「タカの渡り」観察のツボ
・期 間:9月中旬~11月上旬
・時 間:午前9時~正午(空気が温まって上昇気流が発生)
・天 候:晴 天
・主な鳥種:ハチクマ、サシバ
・最新情報:信州ワシタカ類渡り調査研究グループHP
…条件が揃っても自然相手のこと。
タカ類がまったく飛ばない、という日ももちろんあります。
10月中旬までの毎週日曜日には、「たか見の広場」にハヤブサ類のチョウゲンボウが常駐しています!
ボランティアの男性が飼育している個体で、本物の猛禽類を間近で観察できます。
タカを見られなかった、という場合でも楽しめますよ。
4.ベテランが指南!ホークウォッチングツアー
9月13、14日には、「たか見の広場」で初心者向けのホークウォッチングツアーが開かれます。
詳細は、ふるさと奈川観光交流部のブログでご確認ください。
行ってみたいけれど、タカの観察なんてしたことない…などと悩んでいる方はぜひ。
草を刈り、すっきりとした広場で参加者が記念撮影。
皆さんのおかげで環境はバッチリ!
遊びに来てくださいね!
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