企画振興課のedadaです。私、松本在住なのです。それなのにこれまでなかなか食べることができなかった松本地域の名物「とうじそば」について今回はお話します。
〇私は讃岐うどんが大好き
局 長「edadaさんが、往復で夜行高速バスを利用し0泊3日で香川県に行き、ひたすら讃岐うどんを食べて帰ってくるという、理解しがたい讃岐うどん絶対主義者であることは知っている」
edada「ハイ!そうです。付け加えるとすると、うどんばかりでなく、骨付鳥も香川では食べます。」
局 長「細かいことはいいから。今回のタイトル「そば」だから。わかっているかな?」
edada「はっ!認識しております。今回のお店を語るうえでの必要な枕なのです。」
私が讃岐うどんにハマるきっかけとなった食のエッセイがある。「恐るべきさぬきうどん」という本で、うどん県として有名な香川県の日常に溶け込んでいる美味しい讃岐うどんの店を紹介しているのだが、その切り口が田園・山中などの面白いロケーションを取り上げながら、お店の方との愉快なやり取りを通じて巧みにその店の魅力に迫るという手法なのだ。
今回はそのテイストに敬意を表しながら、「恐るべき信州そば」として、「そば処野麦路」のとうじそばを紹介したい。
〇「野麦路」=「スズキ」?
以前から「とうじそば」は食べたかった。しかし、ハレの日に大勢で食べる料理のためか、大概の店は「2人前から」で、私の様に「孤独のグルメ」を模倣して単騎で食べ歩く者にはハードルであった。
嬉しいことに、「野麦路」は一人前からでも、とうじそばを食べられるのだ。
松本駅前で借りたシェアサイクルを駆り、Googleマップが指し示す「野麦路」の場所へ。
そこは、蕎麦屋の代わりに自動車のスズキの販売店があった(笑)。
私の世代なら「スズキのマー坊」を想起する。
課 員「なんですか、そりゃ?」
edada「え?知らんの?「金はないけどマイティボーイ♪」という自虐的歌詞が流れるCMで、スズキが45万円で売ろうとしていた車を!」
〇かまくらやの系列?
ジェネレーション・ギャップは置いておいて、ロードサイドから蕎麦屋は見えない。
しかし、その販売店には自動車とあまりマッチしない「信州SOBA農房かまくらや」の看板が。
その名は農政部にいた折、そばを栽培し耕作放棄地の解消に尽力してくれている法人として耳にしていた。
かまくらやは松本城近くに蕎麦屋も展開している。と、いうことは「野麦路」は、かまくらやの系列店か・・・。
局 長「そういうことは、お店でちゃんと聞いて裏を取る!」
私の頭の中の「脳内局長」からの指導が入る。
あゆみを進めると、年季が入ったハンドメイドの看板がある。その先に目をやると道があり、スズキのお店の地下に続く。
厳密には地下というより、スズキのお店が橋の近くにあり、橋の高さに合わせて店舗が建てられており、2階にスズキ、1階に「野麦路」があるのだ。ロケーション的には「野麦路」本体は国道158号を走っている車から目に入らず、あきらかに不利。そんな中で営業しているからには・・・。味への期待が上がる。
入口の前に立ち、さらにその奥を見やると、かまくらやの製粉所が!んん、推理的中ですかな。
暖簾をくぐり、お店の入口に入ると・・・。また入り口がある(笑)。しかもさっき入った入り口よりも高さが低い。
課 員「これ局長みたいな背が高い人がそのまま入ろうとしたら顔面打ち付けますね」
edada「局長、以前はトークで笑わせる系だったんだけど、最近はリアクション系に大きく舵切ってきてるから、そういうボケを本当にかましかねないな・・・」
福岡にてM島局長(注:仕事の一環です。詳しくはこちら)
茶室に躙(にじ)り口ってのある。ワビサビ世界では「貴賎の分けなく謙虚になれ」と狭い入り口で頭を下げて茶室に入る。では、謙虚じゃないんですが頭を下げて店内へ。顔を上げると、どわっ!列をなしている。人気店ですわ~。
〇欠かせません、お蕎麦の友
案内され着席するや否や、即注文。とうじそば(1,750円)。そして蕎麦屋に来たからには落語などでもおなじみの酒。
食前酒を飲み、食欲のボルテージを上げて待つ。店内を見回すと、確認できるだけでダルマが3つ。
よく見ると、普通のダルマよりも顔は肌色で、ほっぺと眉毛がふさふさしている。松本ダルマだ!3つもあるダルマのご利益パワーもあってか店内満席。注文に応えるべく、おばちゃんたちが忙しく動きまくっている。
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