こんにちは!計量検定所のN2です。
厳しい残暑もピークを越え、秋の気配が感じられるようになってきました。
信州に名所は数あれど、上高地・涸沢(からさわ)の紅葉は、「涸沢の紅葉を見ずして穂高を語るなかれ」と言われるほど登山家、写真家にとって憧れの存在です。
穂高連峰に囲まれたカール地形を舞台に、赤・黄・緑が織りなす圧倒的な色彩美の一端を、2024年10月上旬撮影の写真とともにご紹介します。
1.涸沢ってどんな場所?
涸沢は、北アルプス・穂高連峰の登山基地となる標高2,300mの山岳地帯です。
切り立った岩稜を四方に仰ぎ見るこの場所は、秋になると山肌が鮮やかに染まり、日本一とも称される紅葉の絶景が広がります。
2.紅葉の見頃 今年は?
涸沢の紅葉は、例年9月下旬から10月上旬が見頃。
近年は夏場の高温などが影響して、10月第1週目がピークという傾向が強いようです。
涸沢にある宿泊施設の涸沢ヒュッテさんによると、2024年のピークは10月3日から10日間くらいでした。
今年は9月中旬の段階で、例年より遅れ気味とのこと。
見頃は今後の天候に大きく左右されますので、最新情報は涸沢にある宿泊施設のHPやインスタグラムをご覧ください⇓⇓
◆涸沢ヒュッテ◆ ……味が染み染み!おでんが名物
◆涸沢小屋◆ ……ここのソフトクリームのために登る!という人も
3.おすすめ撮影スポット
① 涸沢ヒュッテのテラス
・穂高連峰を正面に望む絶好のロケーション
・山脈が朝焼けに染まる「モルゲンロート」の撮影に最適
・無数のテントが並ぶテント村と紅葉のコラボレーションも
② 涸沢小屋周辺
・高台に位置しており、涸沢カール全体を俯瞰できる
・朝の光が差し込む時間帯は特に幻想的な光景に
③ テント場からの夜景・星空
・降るような星空とは、まさにこのこと
・色とりどりのテントと紅葉が織りなす夜景は異世界に迷い込んだよう
・新月の夜には天の川も撮影可能。三脚は必須
④ 本谷橋〜涸沢への登山道
・登山道沿いの紅葉と岩稜の構図が美しい
・登るにつれて視界が開け、穂高の稜線が見えてくる
撮影のベストタイムは、早朝のモルゲンロート(夜明け直後)と夕暮れ時の柔らかい光。
どのスポットも、紅葉の色づき具合や天候によって表情が変わるので、何度でも訪れたくなります。
4.上高地~涸沢までの登山ルート
距 離:片道約16.5km
所要時間:片道約6~7時間(休憩含まず)
① 上高地バスターミナル → 河童橋(約5分)
・上高地は自家用車の乗入不可、バスかタクシーを利用
② 河童橋 → 明神(約50分)
・梓川沿いの平坦な道を進む
・明神にベンチ、公衆トイレあり
③ 明神 → 徳沢(約1時間)
・徳沢で食事、宿泊、トイレ可能
④ 徳沢 → 横尾(約1時間)
・横尾で宿泊、トイレ可能
・横尾大橋を渡ると本格的な登山道へ
⑤ 横尾 → 本谷橋(約1時間)
・屏風岩を眺めながら進む
・本谷橋を渡った先に休憩ポイントあり
⑥ 本谷橋 → 涸沢(約2時間)
・急登が始まる
・ガレ場あり、落石注意
5.終わりに
「自然って、こんなにも心を動かすんだ」
泥のように重い足を引きずる登山の疲れも、高山帯ならではの底冷えも、すべてが報われる瞬間が紅葉の涸沢にはありました。
涸沢の紅葉には、写真では伝えきれない感動があります。
ぜひ、実際に歩いて、見て、感じてみてください。
秋の北アルプスが、きっとあなたの心に深く刻まれるはずです。
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