来て!観て!松本『彩』発見 歴史と伝統の城下町松本。のどかな田園風景安曇野。そびえたつ雄大なアルプス。自然と文化に彩られたまつもと地域の情報を、松本地域の県職員の発見を織り交ぜつつお届けします。 面白いこと新発見、知ってる人にも再発見、何だこれはの珍発見。当たり前だと思っていたことから、ローカルなことまで職員の発信する情報をお楽しみください。

来て!観て!松本『彩』発見

歴史と伝統の城下町松本。のどかな田園風景安曇野。そびえたつ雄大なアルプス。自然と文化に彩られたまつもと地域の情報を、松本地域の県職員の発見を織り交ぜつつお届けします。 面白いこと新発見、知ってる人にも再発見、何だこれはの珍発見。当たり前だと思っていたことから、ローカルなことまで職員の発信する情報をお楽しみください。

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信濃日記 ~ 長野ぶどう3姉妹とハンバーガーと私 ~

農地整備課のT子です。
今回は縁あって「 福井県職員 」の方から、長野県旅行記を寄稿いただきました!
(昔私がお世話になった職員さんです)

長野県への来訪者の視点、まさに「魅力・彩(再)発見👀」な内容です。
楽しくお読みください

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福井県庁奥越農林総合事務所のKです。
1月に入り、朝晩ひっでもんに寒くなってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか(『ひっでもん』に、とは福井弁で『とても』という意味です)。

さて、どうして福井県職員が長野県のブログを書いているのかというと、事の始まりは5年前に遡ります。はじまりはじまり。

皆さんは令和元年の台風19号災害を覚えていますでしょうか?
東日本を中心に甚大な被害をもたらしたこの台風では、長野県内でも千曲川流域で洪水被害が発生するなど大きな爪痕を残しました。
その際、福井県からの災害派遣という形で、長野県佐久市の行政機関を訪れたことがキッカケとなり、長野県職員の方と仲良くさせていただくご縁の始まりとなりました。

そして約5年の月日が流れたある日、当時、佐久地域振興局で同僚であった松本地域振興局 農地整備課のT技師から
長野県に遊びにおいでよ。てへぺろ。 」というお誘いを受けました。
三日三晩寝食を忘れて考え抜いた私は、福井県職員の同僚MさんとYさんを引き連れ、9月初旬に約束の地である長野県を再び訪れたのでした(ちなみに、2人にとっては初めての長野県でした)。

今回は、T技師が考えぬいた長野県1泊2日の素晴らしいミステリーツアーの思い出を報告させていただきます(当日まで、本当にどこを案内されるか教えてもらえませんでした)。
県外から友人・知人が来る方は、是非とも旅行プランの参考としてください。

 

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1日目の集合場所は小布施町
午前2時に起床し、午前4時に福井県あわら市を出発した一行は、トイレ休憩を挟みながら北陸自動車道を北上していきました。早朝のためサービスエリアの飲食コーナーが閉まっているという事実にガクブルしながら、午前7時半にお腹ペコペコの状態で小布施町に降り立ったのでした。

長野旅行での初めてのご飯は、茅葺屋根の古民家をリノベーションした『珈茅』というお店です。鳥のさえずりを聞きながら、朝から具沢山のホットサンドとコーヒーをいただきました。朝早くに福井を出てここに来たことを伝えると、店主の女性は驚きながらもデザートに梨をサービスしてくれました。本当に感謝しかありません。
その後、小布施ハイウェイオアシスでT技師と合流し、小布施町内の散策へと向かいました。当時のT技師は新規採用職員で、右も左もわからないひよっこでしたが、久しぶりに会った彼女はすっかり一人前の職員になっており、「自信」が歩いているようでした(T技師、こんな感じでいいですか?笑)。
さて、小布施町の名物といえばなんといっても「栗」。散策の後、小布施堂で「モンブラン」を購入し、まだ朝早く涼しい外のベンチに座って、美味しくモンブランをいただきました。
食べている最中のことです。北斎館の駐車場にある直売所が目に入りました。なんということでしょう、そこにはフルーツ王国長野県を代表する果物の数々が店先に並び、私のことを呼ぶのです。食べてくれと。私はなけなしのお金を握りしめて、店員さんにおススメの果物を紹介してもらいました。それが「長野ぶどう3姉妹」です。長野の方にはご存知のことでしょうが、「ナガノパープル」「クイーンルージュ」「シャインマスカット」の3姉妹です。その中から直売所では「ナガノパープル」を食べました。あまりの美味しさに、店員さんや駐車場の整理をしているオジサンにもおすそ分けしました(この2人もまだ今季は食べていなかったみたいです)。みんな笑顔になりました。地元の方とのふれあい、これも旅の醍醐味です。

次に向かったのは安曇野市です。すでに時刻はお昼です。昼食は市内のイタリアン「ラ・フェリチタァ」でパスタとピッツァを美味しくいただきました。平日にもかかわらず、多くの人で賑わっておりT技師のリサーチ力に驚嘆しました。
昼食後は「大王わさび農場」へと向かいました。現地で説明を受けるまでは全く知りませんでしたが、長野県はわさびの生産量で全国一位(788.5t/年)だそうです(ちなみに福井県は0.3t/年でした)。その中でも安曇野産は約9割を占めており、この大王わさび農場で生産されるわさびは年間130tにもなります。
私の中の「わさび」のイメージは、山間部の冷たい水を利用して、細々とわさびを栽培しているものです。しかし、ここでは見渡す限りに平坦地を掘り下げたわさび田が広がっていました。高温や直射日光を避けるための黒い布が一面に広がる様子は非常にインパクトのあるものでした。お土産物屋さんや飲食店、アート作品等もあり、一大観光地となっていますので、気になる方は行ってみてください。アクティビティもあったみたいですが、コロナの影響もあり体験することができなかったことが残念でした。ここでは、散策を行った後にワサビの入ったピーチスカッシュをいただきました。ここまで読んでくれた方ならお分かりでしょうが、もはやこの時点でお腹いっぱいです。

次に案内されたのは市内にある世界かんがい施設遺産「拾ヶ堰(じっかせぎ)」です。疎水百選にも選ばれた、安曇野を代表する農業用水路の一つです。江戸時代後期に当時10カ村の指導者により立案されて開削されたこの水路は、非常に緩やかな勾配で安曇野中央部を流れていきます(10の村だから10の堰という名前なんでしょうか)。また、看板にもありました、拾ヶ堰と桜並木、そしてそこから見える残雪残る北アルプスの風景写真は壮大で非常に綺麗らしかったです。この時は、桜の時期ではなかったでしたが、天気も良く非常に美しい景色だと感じました。また、参加者が土木職員・農業土木職員であったことから、ここで技術談議に花開いたのは言うまでもありません。(でも水路沿いでお団子でも食べられるお茶屋さんとかあったら良かったのに。)

そこから移動し、着いたのは松本市です。
まずは、国宝「松本城」へと向かいました。城内は博物館のようになっておりまして、当時の武士が使っていた武器などを間近に見ることができました。また、階段が非常に急で、昇り降りにも苦労しました。それでも天守閣から見た松本市内の景色は、一国一城の主になった気がしました。ここで一句、夏草や兵どもが夢の跡。天守閣から下を見ると、武将の格好をした方が見えました。「国宝松本城おもてなし隊」です。急いで城から出ましたが、後の祭りでおもてなししてくれそうな人は既にいませんでした。残念。

宿で荷物を置き、夕食に向かったのがハンバーガーとお酒の店「BAR & GRILL BURGER CHOP」。オールアメリカンな店内でダイナミックなハンバーガーとハイボールをいただくことにしました。福井県ではあまり個人で経営しているハンバーガー屋さんが少ないので貴重な経験です。ステーキ肉のようなパティと、食感の良いバンズの相性は抜群ですので、すでにお腹がいっぱいのはずの私たちも別腹におさめることができました笑。気になる方はぜひ行ってみてください。

ここで、T技師からのサプライズもありました。
なんと、仕事終わりに農地整備課の同僚4人が来てくれたのです。その中には、災害派遣の時に同僚だった職員もいました。私が災害派遣に行ってなかったら紡げなかった縁、またそこから広がる新たな縁。本当に楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございました。

 

 

夕食後は長野県職員の方とお別れし、
涼しくなった夜の松本城を再び散歩しました。観光客がたくさんいた昼の松本城とはまた違う顔の松本城。堀の前のベンチに座り、桑田佳祐の「祭りのあと」を口ずさみながら夜は更けていくのでした。(1日目終了)

 

 

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前日の午前2時起床のため、ホテル到着後に爆睡した二日目の朝。この日も好天に恵まれました。
ホテルに泊まった時は、朝食を外で食べるのが私のルールです。
今回は松本駅近くの喫茶店「珈琲美学 アベ」にお邪魔しました。朝なのにすでに行列。きっと有名なお店なのでしょう。待っている間に知らない方に話しかけられたおかげで、待ち時間もあっという間に過ぎました。それにしても、よく知らない人に話しかけられます。知らない人に話しかけているせいでしょうか。
店内はレトロな純喫茶といった感じ。100円ぐらいの安くてたくさん頼みたくなるようなメニューの数々があり、トーストと目玉焼き、ウインナーを頼みました。そして突然目の前で披露された珈琲美学。T技師はこれを私たちに見せたかったのでしょう。朝からとっても幸せな気分になりました。ご馳走さまでした。

松本駅でお土産を購入した後に、次の目的地を目指しました。
と、その前に途中で寄り道です。信濃国一之宮 「諏訪大社 下宮春宮」です。以前も一人で四社を巡ったことがありましたが、今回はみんなで参拝させていただきました。
神社に行くのは好きです。鳥居をくぐった後の鎮守の森の中の世界は、俗世間とは別世界です。宮は子宮を指すといわれますが、静かな母体の中で穏やかな時間を過ごすことができました。
その後、周辺を散策して名物の「万治の石仏」をぐるぐるしました。それにしても、「万治の石仏」、、、とってもシュールです笑
さて、ここまで来たら次の目的地にお気づきの方もいらっしゃることでしょう。
そうです、「諏訪湖」です。そして、諏訪湖を見渡す絶景ポイントといえば、アニメ「君の名は。」の聖地とも言われている「立石公園」です。
観光の目的の一つはやはり「見たこともないものを見る」ことにあります。福井県にはここまで大きな湖はありません。日本人は昔からとても大きなモノに神をみます。諏訪大社がこの地を選んだのも、ここ諏訪湖があったからでしょうか。まさに絶景でした。階段に座りながら、もし自分が20代の独身男性だったら、きっと夜景や夕日を見に女の子と来るのだろうなと思いました。ここでは、4人でいろんな映える写真を撮ってリア充ごっこをして遊びました。

前回、初めて長野に来た時に衝撃を受けたものがあります。
それが「そば」です。
福井県にも「越前そば」と呼ばれる「そば」があります。ちなみに福井県は「そばがおいしいと思う都道府県 3年連続日本一」です(長野県は3位)!
名物はそばの上に大根おろしをたくさん乗せた「おろしそば」です。
そんな越前そばで育った私も、5年前に食べた戸隠そばは、本当においしいと思いました。
ということで、今回もT技師にそばを所望しました。
昼食は諏訪市内の「手打ちそば処 花尋庵」でいただきました。こじんまりとした立地で、福井県民だけだったら見つけられなかったかもですが、やはり有名なのかお客さんはいっぱいでした。名物の「三食そば」にはせいろそば、更科そば、田舎そばが順に盛られていました。味の違いを楽しめる一品です。あぁ、やっぱり長野県のそばは美味い。諏訪大社の後だからか、接客してくれた人柄の良い女将さんも仏か何かの化身に見えました。

さて、いよいよ長野観光も最終地点です。長野県を代表する観光地「善光寺」です。昨日から連れていた牛も疲労でぐったりです(牛に引かれて善光寺詣り)。さすが、一大観光スポット。本当にたくさんの観光客がいました。長野駅からも比較的近く、寺町通も発展しているし、案内をしてくれる優しいボランティアの方もいて、存分にホスピタリティを学ばせていただきました。
御戒壇巡もさせていただきました。あそこまでの暗闇、普段の生活で絶対にないですよね!?極楽の鍵前を見つけれたどうかは秘密でございます。ここでは、長野県の名物「おやき」をいただきました。実は、福井県にも「おやき」あるのをご存知でしょうか?おかずが具材の長野県版おやきと違って、福井県勝山市の名物である「おやき」は、粒あんをよもぎ餅でくるんで表面を軽く焼いたもので完全にスイーツです。お越しの際にはぜひご賞味ください。

 

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さて、T技師が考えた1泊2日の長野県の旅はいかがだったでしょうか。まさに弾丸ツアーでしたね(笑)。
帰りの車内では、外は晴れているのに別れの悲しみの雨が車内に降り注いでいました。心のワイパーで拭っても前を見ることができず、4人は谷村新司と加山雄三に分かれてサライを歌いながら小布施ハイウェイオアシスに戻りました。T技師とはここでお別れ。手を振りながら見送ってくれたT技師をバックミラーで見ると、後ろには涙の雨で大きな虹が出ていました。
ありがとうT技師、2日間ありがとうございました。ありがとう長野県、また来ます。

最後に、同行した2人からもメッセージいただいております。
Mさん
「初めての長野県でした。とても楽しい2日間でした!
どこに行くのかは着くまで分からないミステリーツアーで、小布施堂のモンブラン、大王わさび農場、拾ヶ堰、松本城、諏訪大社、万治の石仏、善光寺・・・と盛りだくさんなプランでいろんな場所に連れて行っていただきました。
長野県がわさびの生産量全国1位ということや「牛に引かれて善光寺参り」ということわざがあることなど、
常識なのかもしれませんが今回初めて学んだことも多くとても勉強になりました。
併せて、福井県はどうなのか、と比較して見たり考えたりすることもできました。
移動中にも長野県のことをたくさん教えていただきました。通勤に高速バスを利用するのは驚きました。
一日目の夜は長野県職員の方と一緒に食事をさせていただき、長野県のおすすめの観光地や食べ物を教えていただいたり、逆に福井県のこともPRすることができたりと、良い機会だったと思います。
お忙しいところプランを考えてくださったり食事会に参加していただきました長野県職員の皆様、本当にありがとうございました。
行けていない地域もまだまだあるので、また必ず長野県に遊びに行きます!」

Yさん
「~初長野!(福井県、30代男性)~
9月1日、2日の2日間、長野県にお邪魔しました。
当日は4時福井発だったので、日中眠くならないか若干の不安がありました…が
長野県内は食べ物、観光、歴史など様々なことを楽しめる場所があり、全く眠気を感じることなく、楽しむことができました!
まだ長野のすべてを満喫できたわけではないと思うので、また長野に行けたらなと思っています!

2日間、長野を案内していただいた長野県職員のT技師さん(個人名は出さない方が良いでしょうか…?)本当にありがとうございました!
長野県の様々なことを知っていて、長野愛の強い人だと感じました。
そして、初日の夜にお忙しい中、食事会に参加いただいた長野県職員のみなさま、本当にありがとうございました!

初長野はとても良い思い出となりました!」

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いかがでしたでしょうか。
長野県や松本方面ご旅行の際、参考になれば幸いです。

福井県のKさん・Mさん・Yさん、楽しんでいただけたようで何よりです。
ぜひまた、長野県に遊びに来てくださいね!!

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