ふと見上げると、100枚を超えるという天井の絵画。一枚一枚見入ってしまいます。
それほど著名ではない(店の方曰く)金子嶺拳という画伯が
3年8カ月滞在して書き上げたということで、
きっと己のすべてをこの空間に捧げたのかと思いを馳せてしまいました。
この空間で味わうカフェタイムは、時空を超えるような感覚に陥ります。
(たまたまだと思いますが、この日私の他にいらしたのは20人ほどの様々な年代の
「和装グループ」という粋な演出もあったため一層感じられたかもしれません。)
さてお会計(キャッシュレス決済も各種OK!)と思い、
入口に向かうとこれまた見事な舞台の松、、、
の手前で見上げると、
天井には大広間の由来(だと思われる)鳳凰の図。
この大きさ、迫力に圧倒されます。
あまりにキョロキョロしていたためか、お店の方から
「1階の葡萄の間をあけてありますから、ぜひご覧ください」
とご案内いただき、そそくさと階下へ。
階段に向かう?亀、こちらも縁起物?
1階の中庭
実は、撮影の時はあまり思いが及びませんでしたが、
よくよく考えると、ちょっと周囲とは違和感のある赤い異国情緒あふれる建物。。。
こちらも登録有形文化財でした。
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/188710(文化庁:文化財オンラインサイト)
そして、廊下を進むとこちらも「趣のある」という言葉がぴったりな一室。
葡萄の間
そしてやっぱり
天井がすごいんです。
「上を向いて歩こう」、そんな言葉が思い浮かんだひと時でした。
この時期にこちらを訪ねたのは理由がありまして、
以前マツモト建築芸術祭の展示会場の1つとしてで松本館を知ったのがきっかけです。
https://maaf.jp/2022/area-map/venue_11
(マツモト建築芸術祭公式サイト 割烹松本館2022)
こんな場所にこんな作品を!?とパンフレットでみて衝撃を受けましたが、
松本館を見ることはできず仕舞いでいました。
今年は松本館で展示があるのか伺ったところ、
「今月末から畳の入れ替えで改装期間になるので、松本館では開催しないんです。」
とのこと。。。
マツモト建築芸術祭は、この季節の松本を代表するインパクト強めのイベント。
『名建築に アートが住み着く マツモトの冬。』
をコンセプトに、今年(2024)は2月23日から3月23日というロングランで、
解体が決まっている松本城の敷地内にある
旧松本市立博物館などで開催ということですので、こちらも注目です。
(おそらくどなたかがこのブログでも書いてくれるはず。。。)
https://maaf.jp/(マツモト建築芸術祭公式サイト)
そして松本館も、大広間が畳の入れ替えでリニューアルされた姿で
次はお目見えされるとのことですので、ぜひ訪れてみてください。
(今回私は、今の畳が織りなす最後のカフェという
貴重な瞬間に立ち会えたと言い聞かせることとします。)
この雰囲気です、松本を代表する名店でのお食事や宴席は思い出に残るでしょうね。
(館カフェの開催日は、不定期ですので、ぜひInstagramでご確認ください。)
割烹 松本館
〒390-0873
長野県松本市丸の内7-39
松本館公式サイト
https://kappou-matsumotokan.jp/
松本館Instagram
https://www.instagram.com/matsumotokan_ins/
館カフェInstagram
https://www.instagram.com/kancafe_ins/
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