2024.02.17 [ 自然・観光地 ]
この麦は大麦?小麦?
こんにちは。松本農業農村支援センターのTです。今回は麦のお話をお届けします。
長野県の麦の栽培面積(2022年産)は約3000ha(小麦約2300ha 大麦約700ha)です。そのうち松本地域の麦の栽培面積は約1600ha(小麦約1200ha 大麦約400ha)もあります。実は松本地域は長野県の栽培面積の50%以上を占める、県下一の麦産地なんです。
長野県で栽培されている主な小麦は5品種、大麦は3品種です。そのうち松本地域では小麦は4品種、大麦は3品種が栽培されています。あまり知られていないのですが、すべて長野県農業試験場で育成された長野県オリジナル品種なんです。長野県以外の県で栽培されている品種も多いんですよ。ちなみに長野自動車道 松本ICの周辺では「ゆめかおり」というパンに用いられる小麦品種が多く栽培されています。
麦の栽培は11月頃の種まきから始まります。芽が出て1~2月の冬の寒さを耐え、今は春を待っているところです。下のAの畑、Bの畑の写真は1月末に撮影した麦畑です。どちらが大麦畑か小麦畑かわかりますか?
Aの畑
Bの畑
遠くから見るとよくわかりませんね。そこで畑に近づいてみましょう。
Aの畑
Bの畑
Aの畑の麦は葉の幅が広くてずんぐりした姿、Bの畑の麦は葉の幅が狭くてスリムな姿と感じられると思います。
正解は Aが大麦畑、Bが小麦畑なんです。よく見ると見た目は結構違うと思いませんか?。
現在の麦の姿は土の表面に葉がへばりついているような感じですが、3月半ばを過ぎると葉が段々立ち上がって上へ向かって伸びていきます。そして大麦は4月末頃から、小麦は5月の連休頃から穂が出始めます。穂の形や色は大麦と小麦では全然違いますので、またご紹介したいと思います。
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