(店内その1)
――『恋する虜』というお店の名前。とても印象的ですが、何か由来があるのでしょうか。
『恋する虜』というのは、実は僕の好きな本のタイトルからきています。
この本は、パレスチナを舞台にした私小説のようなルポルタージュなのですが、
様々な角度からパレスチナの様子を描いています。
僕も自分の店を情報発信の場所、多くのことを知ってもらう場所にしたい、
そして、ものごとを表層的なとらえ方ではなく、深いところまで考えてほしい……
そんな多くの思いを込めて、この名前をつけました。
(村田さんがこだわりぬいて選んだ本の数々。購入もできます)
――私を含め、現代の日本人のほとんどが戦争を体験したことがありません。戦争と聞くと、どこか遠くの別世界の人たちのことのように感じてしまいます。紛争地を回られていた村田さんは、どのように感じますか。
僕は、紛争地に生きる人々も、現代日本に生きる人々も、基本的にほとんど同じだと思っています。
たまたま住んでいる場所や状況、言葉や人、そういう違いはありますけど、
人間としての喜怒哀楽の感情、感覚、互いを尊重しあう姿は、どこの文化圏に行っても同じだと思います。
そういう点から人と人との距離も縮まっていくとも思っています。
国が違う、言葉が違う、文化が違う、そういうところで優劣をつけられたり、
差別化されたり、そういうのは、僕は変だと思います。
たとえば松本で農業をやっている人、バングラデシュで農業をやっている人、違いは何もありません。
そういう部分についてどう感じてもらえるか、という意味で僕はこの場所を機能させたいです。
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