農地整備課の19(ワン・ナイン。)です。
長野県職員1年目の集大成として、現場監督として習練を重ねてきた結果をお伝えしたいと思います。
今回は、安曇野市堀金で工事中の須砂渡地区について報告します。
まず、2月3日(月)に農地整備課のヤッペーマン7号(先輩です)のブログを紹介します。
1 沈砂池の補修工事の状況
(1)沈砂池(ちんさち)
河川から取水した水と一緒に流れてくる土砂を堆砂させて取り除く施設です。土砂を取り除くため、水路幅を広くして水の流れを遅くらさせ、土砂を沈下させて取り除き、水だけを下流へ流します。
須砂渡地区の沈砂池は、築造されてから70年もの年月が経過していて、コンクリートの表面に粗骨材(そこつざい:コンクリート内の小石)が露出(表面がゴツゴツしてお菓子の「おこし」のような感じ)し、ひび割れが発生していました。
(2)補修工事の様子
①ウォータジェットによる洗浄
躯体(くたい:沈砂池本体のこと)と補修材が一体化するように、表面に付着した土砂や藻などの汚れをウォータージェットで洗浄します。
②高靭性繊維補強セメント複合材による吹付・コテ仕上げ
吹付材とし使われる高靭性繊維補強セメント(こうじんせいせんいほきょうセメント)複合材は防塵マスクを着用して施工します。複合材と水を合わせて練っています。
高靭性繊維補強セメント複合材は繊維が混ざっています。写真で繊維が分かりますか?超速硬型、耐用年数が30年だそう。
高靭性繊維補強セメント複合材を吹付している様子です。
吹付後にコテ仕上げをしている様子です。吹付してコテ仕上げした複合材の厚さは、約10mmです。通常補修や防水で使用するポリマーセメントより約2倍の強度です。
施工が終わって養生している様子です。4月にはこの水路に水が流れていきます。70年も経過して劣化したコンクリートの用水路が、補修・補強してこの先30年も使用できるとは驚きです。施設の長寿命化を図って、地域のかんがい用水を安定的に確保するための事業に携わっていることを実感しました。
2 人面岩を見てきました
須砂渡地区の現場近くにある人面岩を見てきました。下の観光用の写真と見比べてみてください。
実際に現地に行って、人の顔に見えるか確かめてはいかがでしょうか。
3 須砂渡食堂でお昼を食べました
須砂渡地区の現場近くにある須砂渡食堂でお昼を食べました。
須砂渡定食(鳥モツ定食)にラーメンが付いてくる須砂渡セットを食べました。鳥モツは臭みがなく、しっかり塩コショウで炒めたパンチの効いたしっかり味で、ご飯が進みました。とても美味しく、ラーメンと一緒に満腹でした。
4 感想
今回の講習会で水路の改修工法について、知るいい機会になりました。また、施工会社の株式会社猿田建設様には現地研修会の対応や写真を提供していただき、本当にありがとうございました。
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