歴史と伝統の城下町松本。のどかな田園風景安曇野。そびえたつ雄大なアルプス。自然と文化に彩られたまつもと地域の情報を、松本地域の県職員の発見を織り交ぜつつお届けします。面白いこと新発見、知ってる人にも再発見、何だこれはの珍発見。当たり前だと思っていたことから、ローカルなことまで職員の発信する情報をお楽しみください。

2020.03.11　［松本市自然・観光地文化・伝統お店紹介］

衝撃のデビューを飾った新進気鋭のアウトドアブランド「株式会社ゼインアーツ」（松本市）

３rdロットは、セーブせずに仕入れたので、今は買いやすい状況になっていると思います。凄い１年でした。

―そして２年目へ、ということですね。

２期目は新たなギアも投入しました。メインは１つで、オプションをいくつかリリースしましたが、１期目に出した定番アイテムが不足することは避けたかったので、新アイテムは抑えました。商品アイデアは枯渇しないのですが、資金とのバランスが大事ですので。

去年は「ゼインアーツとは」というブランドを知ってもらうことで、お客さんにはすべてが新鮮に捉えてもらった。今年は、何となくゼインアーツは知ってもらった、まっさらからではなく、知っていて「これか」となっている。ブランド説明は不要になりましたが、より商品にフォーカスされている気がします。

GIGI２（ラージサイズシェルター）

GIGI INNER TENT（ギギ1・2用の2人用インナーテント）

―今後の見通しはいかがですか？

今後はアウトドア総合メーカーとして製品を増やして行きたいですが、総合メーカーを意識しすぎて無理矢理製品を作るような事はせず、トレンドとは一線を引いて、必要な物をコツコツ作って行ければと思っています。アウトドアの本質は個々のスキルを上げる事にありますので、過剰に便利な道具はその行為を妨げてしまう。そのバランスも考慮しながら製品を作って行きたいです。

―創業されて、事業を進める上で大事にしていることは？

事業計画をしっかりと作ることはとても重要だと思っています。先３年はマスト、５年は必要ですね。10年まで行くと未来ビジョンのような観点になると思いますが、１年ごとに目標売上に達するのか、経費はどうなのかなどしっかり確認することが大事で、その時々で修正することも必要です。うちの１年目は、計画をはるかに上回る売上となりましたが、基本的には、どんなことが起きても耐えられるように、リアルにシビアに最悪のケースも考えつつマネジメントしていかなければならないと思っています。

最終的には、山登りに直結するようなギアも作りたいですが、今は会社が成立するようにやっています。自分が好きだから作りたい、だけでは経営者として違うかと。マーケットに、多くの人たちにリーチできる、多くの人に喜んでもらうことが大事だと思っています。