こんにちは。林務課のガンzuuです。
桜も終わり、もうすぐ5月。端午の節句ですね。
松本地方では、縁起物の柏餅と共に、やわらかく生えそろう ヨモギを使った “草餅” が食べられてきました。様々な効果を持つ薬草であるヨモギは、子供達を病から守ってくれるように願いが込めて食べられています。
私も、昔、祖母とヨモギを摘み、作ってもらった草餅を楽しみにしていたのは懐かしい思い出です。
近年は、関西地方で食べられている “ちまき” も店頭に並ぶようになってきました。
ちまきを包んでいる笹の葉には、抗菌作用があるといわれ、昔から保存食を包むのに用いられています。端午の節句では、子供の成長を願う厄除けとして用いられているようです。
笹と竹は、同じイネ科タケ亜科の仲間。地域によっては竹の葉や皮を使う地域もあるそうです。
そして竹は、春に地下茎から新しい芽を出し、わずか数か月でぐんぐん伸びて立派な竹に成長します。この生命力あふれる姿に子供の成長を重ね、節句の縁起物としてタケノコも併せて食べられることも多いようです。
ちなみに我が家では、薄切りにしたタケノコを砂糖と醤油で甘辛く煮込んだ煮物が定番でした。
さて、この生命力あふれる驚くべき竹の成長力。
前回もご紹介していますが、放置され荒廃してしまうと、集落の安全やライフラインに影響を与えてしまうため、生坂村では様々な取り組みにが行われています。
その一つが、チッパーを利用して細かく粉砕した竹パウダーを使った農地の土壌改善です。近年、竹を細かく粉砕した竹チップパウダーを農地にすき込むことで、元肥削減、微生物の活性化、土壌水分条件の安定などの効果が期待できるという事例が、荒廃竹林の整備に乗り出した他地域から聞こえてきます。
生坂村でも、令和4年から農地へ竹チップパウダーを活用させ、どのような効果が得られるか実証実験を実施しているのです。
実際に、パウダーの効果が実証出来たら村内農地に活用していく方針とのこと。生坂村の名産品であるブドウが更においしくなる日が楽しみです。
今回の実食は、「竹っこおやき」と「ハチクすし」です。
竹っこおやきは、女性農業者グループ「女・人(ひと・ひと)竹っこくらぶ」さんが作っていて、道の駅「いくさかの郷」で購入可能です。皮にハチクの薄皮を練り込んであるとのこと。
食べてみると、しっとりやわらかくて、みそ味がしみ込んだナスがおいしかったです。
タケノコシーズンにはタケノコの具もあるのでしょうか? 是非確認しに行きたいです。
そして、「生坂ハチクの会」さんの作った「ハチクすしの素」こちらも道の駅で購入しました。
タケノコや山菜にしっかり味のしみた大人の味です。
ちなみにハチクとマダケの違いなどは「竹取物語その1」をご覧ください。
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