北アルプスの玄関口松本市で、アウトドアギアの企画開発をしている「株式会社ゼインアーツ」。
2018年創業。翌年テント、タープ、シェルターの計4つのオリジナルアイテムをリリースすると、その機能、デザインが即座にアウトドア愛好家を中心に話題となり、商品はsoldout。
衝撃のデビューはメディアでも多く取り上げられ、一躍業界注目のメーカーとなりました。
ZEKU-M(ミドルサイズシェルター)
GEU(オールウェザー4ウイングタープ)
その事務所を訪れてみると、
植物とランタンに囲まれたロゴマークと、
木製のパーテーション。
「これも自分で作ったんですよ。」と代表取締役社長の小杉敬さん。
前職では大手アウトドアメーカーに在籍し、松本に移り住んで創業。
そんな小杉さんに色々とお話を伺いました。
―松本と小杉さんはどんなつながりがあったんですか?
友人や知人と言えるような人はいなかったんですが、登山が趣味なので、北アルプスを目指して松本にはよく訪れていました。全国で一番多く降りたインターは松本だと思います。コンビニに寄って、駐車場に停めて、早朝から山に入っていました。山ではテント泊です。たまには松本の街中も訪れましたけどね。学生時代から長野県のイメージはすごく良くて、山にがっつり登るようになってから、神々しい世界を1日かけて登れる環境が素晴らしいと思っていました。
―趣味としての場だった松本を創業の地、仕事場として選んだのはなぜですか?
とにかくものづくりがしたくて、その上で、その場に根差して、自分がやりたい業務と自分の生活がリンクしてまわる適地を見つけるべきだと思い、色々考えました。人が多く利便性が高い東京など大都市も考えましたが、僕の事業はアウトドアです。お客さんに訴求する上で、イメージも大切ですし、大都市だとあまりに「ビジネス」になってしまい、何のために自分が起業するのか考えると「違うな」と思いました。またデザインしてモノをつくる仕事ですが、俯瞰で見ると、うちの事業は「物流」なんです。モノを仕入れて配送することが軸になる、それがしやすい、全国にリーチさせるのに便利なのは、日本の真ん中。トータルで考えると松本になりました。
―様々な思いを巡らせて松本だったんですね
スタッフの環境が良くないと、良いものは生み出せないと思うし、ちゃんとしたサービスも出来ない。働く人にも、「ここで良かった」、と思える場所で過ごしてほしいと思っています。松本は街の規模、自然とのバランスがちょうど良い。豊かな生活送れる、働く価値を見出せると思います。
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