2016.10.26 [ その他 ]
南木曽町で用水路の補修研修会に参加しました
農地整備課のヒッシ~です。
先日南木曽町の多面的機能支払い事業の活動団体が集まって開催されました、用水路の補修研修会に参加してきました。
ところで、多面的機能支払い事業ってご存知です?
県・町村・国がお金を出し合って、農家の方々が自分たちの農地や用水路などを自分たちで保全・管理する活動を支援している事業です。
南木曽町では23の活動組織があって、この日は用水路の「目地」=継ぎ目の補修工法の研修会が行われました。
(写真2)材料はこんな感じで、黒いのが目地補修用の粘着テープです。
昭和の年代から、それまで多くは土でできていた用水路が、コンクリートの水路に改修されて、水漏れが少なくなったり維持管理が楽になりましたが、年数の経過によって割れたり、欠けたりして老朽化が進んでいます。特にコンクリートの水路同士の継ぎ目(目地)が痛むとそこから水が漏れたり、漏れた水が周りの田んぼをぬかるませたりして困ることが多くなりました。
(写真3)まずは目地をきれいに清掃してから、プライマー(下地材)を塗ります。
痛んだ目地を修繕するには、古いコンクリートの水路を取り外して、もう一度継ぎ目をやり直せば良いのですが、コンクリートの水路は重いので、機械が必要ですし、農家の方が自分で直すのはとても大変です。
そこで、近年多面的機能支払い事業の拡大に伴って、農家の方が自分でできる「目地補修工法」がいろいろと開発されてきました。
この日はその中の一つである「粘着テープ方式」を実際に農家の方々に研修をしていただきました。
(写真4)そんな様子をドローン君で上空からパチリ
長野県は、冬場は凍結が厳しく、勾配が急で水の流れも速いので、長野県で通用?する水路の補修工法なら、全国どこでもOKといえるほど条件が厳しいのです。
(写真5)プライマーが乾いたらテープを貼ります。
補修用のテープには強力な糊が付いているのと、良く伸びますので、目地の上に乗せて抑えるだけでコンクリートの水路に密着します。
なんと言っても材料が軽いのと、道具が簡単なもので済むのが好評なようでした。
(写真6)穴が開いたところを部分的に直すこともできます。
補修用の工法はいろいろあって、現段階ではこれが決定版とは言い切れませんので、今後組織ではいろんなメーカーを呼んで自分たちに最も合った工法を採用することとしています。
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