2016.05.17 [ その他 ]
南木曽町の災害復旧現場の近況報告
農地整備課のT.Sです。先日、記憶に新しい南木曽町・梨子沢(なしざわ)土石流災害の復旧工事現場へ行ってきました。
平成26年7月9日のあの日、私は松本地方事務所に勤務していました。夕方のテレビ等で放送される状況から、南木曽町でとんでもないことが起きていることは認識していましたが、翌朝の報道から知りえた情報に「エ、ウソ!」と絶句したのを覚えています。
お亡くなりになられた方や、壊れてしまった住宅などの悲しい知らせと共に、上流部の砂防堰堤や沢筋が大きくえぐられた様子が伝えられていましたが、実は農業用の施設や田畑も大きな被害を受けていました。
(写真1)農業用水の取り入れ口(頭首工)が完成しました。
あの災害で、農地・農業用施設災害は国の災害復旧事業の対象となったものだけでも、頭首工(とうしゅこう)など22箇所3億2千万円余にもなります。
(写真2)破壊された水道施設の残骸が【山の中腹】に見えます。
(写真3)堰堤が土石流の衝撃で割れ、ずれています。想像を絶するエネルギーに寒気がしました。
災害の発生直後から県と町が協力して災害復旧工事が進められ、関係の農家の皆さんには大変なご不便をおかけしていますが、何とか3年目の平成28年度でようやく復旧工事が終了できる目途がつきました。
(写真4)農業用水が取れるようになった箇所です。
(写真5)一日も早い完成を目指して工事が進められていました。
現場は国・長野県・南木曽町の各部局が分担して復旧工事が進められていました。一日も早い復旧を、亡くなられた方に手を合わせながら御誓いして現場を後にしました。九州の熊本や大分でも大きな災害が起きています。3月11日にNHKのラジオ放送から流れた「日本には【被災した人】と【まだ被災していない人】の二種類の人しかいない」という言葉が脳裏に残っています。日頃から覚悟と準備を忘れないようにしたいと思います。
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