是より木曽路 遥か彼方の京や江戸を思い、人々が往来した木曽路。 歴史と文化に彩られ、自然豊かな木曽地域の魅力を、当地勤務の県職員が四季折々に発信していきます。 あなたも、木曽に寄っていきませんか?

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木曽路を歩く⑯(須原~野尻)

総務管理・環境課のとうふです。
シリーズ第16回の今回は、須原から野尻までのウォーキングです。

鉄道の駅間としては二駅分となりますが、実際の距離はそこまで長くありません。

須原駅をスタート。この日は晴れていたものの、花粉のせいか空が霞んでいました。
前回紹介した須原宿を通り抜け、先へ進みます。

しばらくは山沿いの道が多めです。
奥に中央本線伊奈川橋梁・国道19号伊奈川橋を望みます。

こちらは「中山道の」伊奈川橋です。現在は県道です。

写真の風景が、江戸時代の終わりごろ渓斎英泉(けいさいえいせん)という浮世絵師によって描かれています。
引用しやすいWEBページがなかったので画像やリンクの掲載は省略しますが、ご興味のある方は「木曾路驛 野尻 伊奈川橋遠景」(きそじえき のじり いながわばしえんけい)と検索してみてください。

 

中山道は大桑村役場の手前へ出ますが、役場直前で山沿いへ大きくまわります。
大桑村内は分岐に石柱が立っているので、比較的迷わずに歩くことができます。

 

この小山の外周をほぼ一周するように進みます。かなり異様なルート取りなので地図も載せてみました。

調べてみると、中山道はもともと木曽川沿いの崖を通っていたものの、元禄4年(1691年)に道が崩壊したために大きく迂回するルートになったようです。

実際、初期中山道であった木曽川沿いに、一里塚が現存しています。

大桑一里塚
江戸から76番目。上松町の沓掛一里塚以来となる貴重な現存一里塚です。

大桑駅のすぐ近くですが、少々道がわかりにくいので、向かう際には地図アプリ等をよく確認することをお勧めします。

一里塚を見学したあとは現在の中山道ウォーキングコースに戻ります。

国道区間を経て、中山道は木曽川へ近づき、線路と並走します。

以前このあたりで鉄道撮影に来られた方を見かけたことがありますが、この道は北を向くと中央アルプスが見えるので、景観がいいのかもしれません。

タイミングが合ったので撮ってみました。場所を選べばもっとよく写ることでしょう。

「いぼ石」
石碑の台座になっている大きな石がそう呼ばれ、触れるとイボが治るといわれているそうです。

ここが野尻宿の東端となりますので、ここから先は次回に回します。

さて、今回の区間ですが、全区間舗装路で大きな起伏もなく、非常に歩きやすい区間でした。
旧街道の遺構は少ないものの、少し道を外れれば現存一里塚が見られるのも嬉しいポイントです。

次回の野尻宿も特徴ある宿場なので、ぜひご覧ください!


今回の歩行記録です。
※須原駅~野尻宿散策~野尻駅までを含みます。

一部区間の記録抜けを起こしていますが、全体の距離は11km強になるかと思います。
ペースはゆっくりめに歩いて3時間半でした。

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