20年に一度の伊勢神宮「式年遷宮」をご存じですか?
令和15年の「式年遷宮」にむけて今年令和7年6月3日~6日まで、
木曽上松町にて「御神木祭」が執り行われます。
8年後の「式年遷宮」なのに「なぜ今年御神木祭なの?」と思われる方は、
こちら『伊勢神宮』のホームページをご覧ください。
持統天皇の4年(西暦690年)に始まった「式年遷宮」。
1462年に行われた内宮の「式年遷宮」以降、1582年までの長きにわたり、
祭祀が中断されていました。
原因は、室町幕府の衰微と応仁の乱以後の戦国時代という国が安定しない時期、
国家事業である式年遷宮の費用が賄えなくなったためといわれています。
伊勢神宮の神職、上部貞永(うわべさだなが)が信長に式年遷宮の復活を嘆願したのは1582年、
すなわち天正10年正月のことといわれています。
織田信長が「式年遷宮」を復活させ(予算金一千貫のところ金三千貫を寄贈したとこのこと)、
この木曽地域から御用材を運び出すこととなり、
現在の南木曽町にある伊勢山(当時は矢立山)より切り出す計画であったようです。
これは織田信長が武田信玄を滅ぼし、木曽川流域を支配下に置いたことでなしえたことと言われています。(伊勢の御用材を切り出したことにより矢立山が伊勢山と呼ばれるようになったとか)
しかし、天正10年6月2日、本能寺の変によって織田信長が討たれたため、羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)が後を引き継ぎ、この時の御用材は伊勢周辺で整えられ、木曽からは搬出されなかったようです。
(当時はスマホもネットもない時代、木曽の人々はお伊勢様のためにきっとご神木祭の準備を一所懸命に行っていたことでしょうね。)
ただ、伊勢周辺の山々の巨木は切りつくされ、良質な木材の豊富な木曽の山より御用材が切り出されるようになり、現在に至っているとのことです。
この20年に一度の貴重な機会に、ぜひ上松町を訪れ、人と森が紡いできた伝統にふれてみてください。
現在、お木曳(6月4日上松町町内)の参加者を募集中です。
(※事前の申込みと参加費が必要です)
ぜひ、貴重な体験を一緒に楽しみましょう!!
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