総務管理・環境課のとうふです。
シリーズ第17回、今回は野尻宿の散策記録です。
いきなりですが、野尻宿には大きな特徴があります。
それが、「七曲り」です。
野尻宿は外敵の容易な侵入を防ぐため、宿場内の道が曲がりくねった構造になっているのが特徴で、それを「七曲り」と呼んでいます。
ここで、一つ気になってしまいました。
野尻宿の「七曲り」は文字通り「七つの曲り」なのでしょうか?
「七曲り」とは曲がりくねった道の一般的な呼称なので、カーブが7つである必要は全くないのですが、気になってしまったので地図上で数えてみました。

黄緑色の点:宿場東西の「はずれ」 赤丸:カーブがある箇所
なんと、宿場の「東のはずれ」から「西のはずれ」の間にピッタリ7つのカーブがありました!
さらに宿場の前後にもカーブがあるので、宿場一帯では「九曲り」といったところでしょうか。
第2, 3カーブ、4, 5カーブ、6, 7カーブはいずれも連続して設けられており、それぞれが一組の「鍵の手」を形成しているようにも見えます。
お待たせしました。実際の宿場の風景を掲載します。
順に、1カーブ・2カーブ間の最も長い直線区間、2カーブ(奥)と3カーブ(手前)、4カーブ(奥)と5カーブ(手前)、7カーブと「西のはずれ」の建物
道が細く、頻繁に曲がるので、現代では普通車同士の除け違いが少し大変そうです。
しかし、当時から大きく地形を改変せずに維持されてきたのだと感じられる町並みのおかげで、野尻宿は往時の空気に触れられる場所となっています。
古い建物が随所に残っているのも趣があり、全体的に雰囲気がよく残っている宿場です。
本陣跡・脇本陣跡
先ほどの写真で「最も長い直線区間」と記載したところに、本陣・脇本陣がありました。
本陣跡の解説板、脇本陣の石柱など、よく整備されています。
簡単ではありましたが、野尻宿の紹介は以上です。
野尻宿の中にはカフェもあるので、一休みしながら宿場をゆったりと散策できます。
これまでの宿場同様、鉄道駅にほぼ隣接しているので、皆さんも一度訪れてみてはいかがでしょうか。
次回は野尻宿を出て、三留野宿まで歩きます。いよいよ木曽郡で最も南に位置する南木曽町へ入ります。
更新をお待ちください!
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
木曽地域振興局 総務管理・環境課
TEL:0264-25-2211
FAX:0264-23-2583