2024.12.10 [ その他 ]
木曽路を歩く⑦(藪原~宮ノ越)
総務管理・環境課のとうふです。
シリーズの第7回、今回は藪原から宮ノ越までのウォーキングです。
藪原駅スタート。
多くの観光客がこの駅で降り、鳥居峠を目指して北上していきますが、
たった一人反対方向へ進路を取ります。
藪原一里塚跡。
江戸から65番目。駅から数分で一里塚跡を通過します。
背後にいるのは静態保存されたD51蒸気機関車です。
この後、旧来の中山道は姿を消し、歩くのはほぼ国道19号です。
道中に設けられた案内標識や巨大レリーフが、中山道の存在を伝えてくれます。
国道を歩いていると、新しい案内板を発見。
「令和6年度 長野県地域元気づくり支援金活用事業」ということで、今年整備したてです。
国道から階段で橋のある場所へ降りられるようになっていました。
菅橋。
木曽谷で初めての鉄筋コンクリート橋だそうで、土木学会選奨土木遺産です。
凝った意匠に時代を感じます。
現在では通り抜けできなくなっていると聞いていましたが…
整備により、橋を抜けた先に道ができています。引き返すことなく国道19号へ合流できました。
この道は中山道の一部であったようで、今年度の整備で中山道も一部復活を遂げた形です。
中山道歩きは再び国道に戻りますが、国道奥の林の中に「道のような痕跡」が見られました。
こちらが旧中山道であったのか、全く無関係なものかはわかりませんでした。
それらしいところにマーカーをつけてみました。写真では非常に分かりにくいです。
吉田一里塚跡。
江戸から66番目。国道沿いに石碑が立っています。
石碑の側には歩道もないので、道の反対側からズームで撮るだけにしました。
トンネルも歩いて抜けると、ようやく国道とお別れできます。
国道区間、車どおりが多いので正直少しつらかったです。
巴淵。紅葉にはまだ早かったですが、自然の空気に救われます。
「巴淵の名前は巴御前にちなんでいる」「巴御前は淵に住んでいた龍神の化身」など、
ここには木曽義仲に仕えた巴御前に関する伝説が残っています。
ここまで歩いてきてやっと街道らしい雰囲気が現れました。
集落を抜け少し歩けば、ゴールの宮ノ越宿・宮ノ越駅へ到着します。
今回は、開発に伴う旧街道の消失を見て、時代の流れを強く感じる区間でした。
このような区間を歩くこともまた、時代を越えて街道を歩く一つの味わいなのかもしれません。
次回は宮ノ越宿、そして木曽義仲ゆかりのお寺などを紹介します。
宿場+αの記事になりますので、ぜひご覧ください!
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