是より木曽路 遥か彼方の京や江戸を思い、人々が往来した木曽路。 歴史と文化に彩られ、自然豊かな木曽地域の魅力を、当地勤務の県職員が四季折々に発信していきます。 あなたも、木曽に寄っていきませんか?

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木曽路を歩く⑦(藪原~宮ノ越)

総務管理・環境課のとうふです。
シリーズの第7回、今回は藪原から宮ノ越までのウォーキングです。

藪原駅スタート。
多くの観光客がこの駅で降り、鳥居峠を目指して北上していきますが、
たった一人反対方向へ進路を取ります。

藪原一里塚跡
江戸から65番目。駅から数分で一里塚跡を通過します。
背後にいるのは静態保存されたD51蒸気機関車です。

この後、旧来の中山道は姿を消し、歩くのはほぼ国道19号です。

 

道中に設けられた案内標識や巨大レリーフが、中山道の存在を伝えてくれます。

国道を歩いていると、新しい案内板を発見。
「令和6年度 長野県地域元気づくり支援金活用事業」ということで、今年整備したてです。
国道から階段で橋のある場所へ降りられるようになっていました。

菅橋
木曽谷で初めての鉄筋コンクリート橋だそうで、土木学会選奨土木遺産です。
凝った意匠に時代を感じます。

現在では通り抜けできなくなっていると聞いていましたが…

 

整備により、橋を抜けた先に道ができています。引き返すことなく国道19号へ合流できました。
この道は中山道の一部であったようで、今年度の整備で中山道も一部復活を遂げた形です。

中山道歩きは再び国道に戻りますが、国道奥の林の中に「道のような痕跡」が見られました。
こちらが旧中山道であったのか、全く無関係なものかはわかりませんでした。

それらしいところにマーカーをつけてみました。写真では非常に分かりにくいです。

吉田一里塚跡
江戸から66番目。国道沿いに石碑が立っています。
石碑の側には歩道もないので、道の反対側からズームで撮るだけにしました。

 

トンネルも歩いて抜けると、ようやく国道とお別れできます。
国道区間、車どおりが多いので正直少しつらかったです。

巴淵。紅葉にはまだ早かったですが、自然の空気に救われます。

「巴淵の名前は巴御前にちなんでいる」「巴御前は淵に住んでいた龍神の化身」など、
ここには木曽義仲に仕えた巴御前に関する伝説が残っています。

ここまで歩いてきてやっと街道らしい雰囲気が現れました。

集落を抜け少し歩けば、ゴールの宮ノ越宿・宮ノ越駅へ到着します。

今回は、開発に伴う旧街道の消失を見て、時代の流れを強く感じる区間でした。
このような区間を歩くこともまた、時代を越えて街道を歩く一つの味わいなのかもしれません。

次回は宮ノ越宿、そして木曽義仲ゆかりのお寺などを紹介します。
宿場+αの記事になりますので、ぜひご覧ください!

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