木曽地域振興局林務課のMです。
自然に恵まれた長野県内では、人と野生鳥獣の距離が近く、普段の生活の中でいろいろな問題が生じています。地域の方と町村や県が協力して、現在こうした問題を減らしていくために、様々な対応がなされています。
対策の中でも、捕獲対策は、増えすぎたり人に馴れすぎたりした動物をコントロールするためにとても重要です。しかし、近年こうした捕獲対策に従事していただく狩猟免許所持者の方が減少していることから、地域の若い人たちに狩猟の楽しみや鳥獣対策の必要性を理解していただき、免許取得を目指してもらう取り組みが県内各地で行われています。
木曽地域でも、木曽猟友会がハンティングシュミュレータによる中高生の狩猟体験、ジビエ料理と狩猟に関するイベントの開催などの取り組みを行っています。
9月21日、木曽町中学校の「ふれあい交流会」で、木曽猟友会日義支部の難波崇さんを講師として、野生鳥獣の捕獲対策に関する講義と木曽で捕獲されたイノシシの革を使ったレザークラフト体験を行いました。
当日は難波さんが、野生鳥獣の対策における捕獲対策の必要性や、狩猟などでの捕獲物から得られる皮革、肉などの地域地産での有効活用について講義されました。参加した18名はとても熱心に話を聞いていました。
レザークラフト体験では、参加した中学生が素材(イノシシの皮をなめして染めたもの)の説明に身を乗り出して聞き入っていました。
実際のレザークラフトの作成では、「家族へのお土産を作るぞ」という声が聞こえるくらい、参加者全員が夢中でキーホルダー作成に取り組んでいました。
できたキーホルダーに自分のハンドルネームを入れたり、とても楽しい時間を過ごしたようです。
今回の参加者の中に狩猟免許を取得して、地域の捕獲対策を担うとともに、捕獲した鳥獣を地産地消で活用してくれる人材が出てきてくれると、木曽地域のSDGsにもつながるのではないかと期待しています。
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