是より木曽路 遥か彼方の京や江戸を思い、人々が往来した木曽路。 歴史と文化に彩られ、自然豊かな木曽地域の魅力を、当地勤務の県職員が四季折々に発信していきます。 あなたも、木曽に寄っていきませんか?

是より木曽路

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夏の山に入る前に知っておいていただきたい話

木曽地域振興局林務課のMです。

山々に囲まれた木曽地域の歴史と文化は、「木曽路はすべて山の中~山を守り山に生きる~」として日本遺産に認定されています。

木曽谷の山道を歩きながら、豊かな森や澄んだ清流に親しむ方々も多くなりましたが、この豊かな山の中で山とともに生きているのは、私たちだけではありません。

今回は、自然豊かな山々と接して暮らす木曽谷の皆さまや、自然と親しむために山に入られる皆さまに、知っておいていただきたいお話です。

1 山に入る時は、鈴などで音を鳴らしながら行動しましょう。

信州の森、木曽の森は、動物など多くの生き物が住んでいます。中にはバッタリ出会ってしまうと危険なことになるクマやイノシシなどもおり、こうした動物とは出会わないことが一番の安全対策です。そのため、森の中に入る際には、鈴やラジオなどを携行して音を鳴らし、動物に人がいることを知らせながら行動してください。

2 山に入るときの服装は、長袖、長ズボンにしましょう。

夏になり、暑くなるとどうしても涼しい恰好で動きたくなります。しかし、山の中には、触れるとかぶれてしまうヤマウルシやツタウルシなどの植物や、ダニなどの血を吸う虫等もいます。こうした植物や虫などから身を守るためにも、山に入るときの服装は長袖、長ズボンにしましょう。

3 一人で入らず、複数で行動しましょう

森や水辺で、思わぬ事故などに遭遇した際に救助を要請できるように、一人ではなく複数で入るようにしてください。人の話し声が動物に届き、動物たちが近寄りにくくなります。

4 危険なものには近づかない

クマなどの野生動物を見かけた場合は、目を離さずクマが見えなくなるまで後ずさりしてその場を離れましょう。(クマ等の動物は、背を向けて逃げるものを追いかける習性があるので、絶対動物に背を向けて逃げないでください。)

特に、母グマが子グマを連れている場合は、子グマを守るために人に向かってくる可能性があるので、刺激しないように、静かに後ずさりしてその場を離れてください。また、子グマを単独で見つけた場合も、必ず近くに母グマがいますので、同様の対応をしてください。

クマの糞や足跡などの痕跡をみつけた時も、クマなどが近くにいる可能性がありますので、その場からそっと引き返しましょう。

スズメバチが自分の近く飛びはじめ、カチカチという威嚇音がする場合は、巣の近くに接近していると考えられます。その場合は頭を低くしてその場を離れましょう。

 

豊かな自然の中には、素敵な体験ができる場所であるとともに、思わぬ危険も隠れています。

新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として、人と人とが保つべき距離(ソーシャルディスタンス)がクローズアップされていますが、山の中では、動物たちと適切な距離を保ちながら、周辺の状況に十分な注意をはらい、木曽谷の自然を楽しんでいただきたいと思います。

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