こんにちは木曽農業農村支援センター技術経営普及課です。
現在当センターでは、畑や田んぼの遊休荒廃地化対策として、花木の栽培拡大を推進しています
花木は、草花(チーリップやヒマワリなど)とは違い、花や実などが付いた木本性の観賞植物の総称です。サクラやアジサイ、ツバキなどのような樹木類は花木に分類されます。
その中でも、女性や高齢者でも作りやすい省力的で軽量、野生動物の被害を受けにくい品目について栽培拡大を進めています。
昨年度から花木の生産者、JA木曽、町村、県の試験場、農業農村支援センター等の関係者が集まり、栽培を進めていく上での現状の把握と課題の検討を行うため、夏場に現地検討会を開催しています。
今年度は8月18日に上松町と大桑村で、アジサイの仲間の「オータムハイドランジア」と葉を楽しむ花木の「アメリカテマリシモツケ」、桜の品種である「ケイオウザクラ」の3品目についてそれぞれの畑で栽培状況と課題について検討を行いました。当日は関係者が20名ほどが集まりました。
👆オータムハイランドジアの畑にて。
倒れてしまわないようにフラワーネットという資材で支えています。栽培には少し手間がかかりますが、花は大きくて見ごたえがあります。
👆アメリカテマリシモツケの畑にて。
写真は収穫が終わった後の様子。再生してきた枝をまた切って出荷します。市場では紅葉したような秋らしい色味が評価を得ているそうです。
👆ケイオウザクラの畑にて。
桜が咲くシーズンより少し早く出荷するために、春前の蕾の状態で枝を切り、ビニールハウスの中で温めて開花させます。
夏場の強い日差しによる花の日焼けや、成長するにつれて高木化してしまう、倒れてしまうなどの課題に対して、それぞれの立場から貴重なアドバイスやご意見が出されました
栽培拡大に向けての方針や栽培のポイントを確認する上で大変参考になる検討会となりました。
今後のさらなる生産拡大に期待しています
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