2014.10.04 [ 自然・山・花 ]
アキアカネと蕎麦の花に 【井月さんのこころ80】
井月さんのこころ シリーズ その80
27日(土)午後、日本ジオパーク南アルプス大会(第5回日本ジオパーク全国大会)の開会式が長野県伊那文化会館大ホールで開催されていた最中に御嶽山噴火の一報が入ってきました。
写真:大鹿歌舞伎で開幕した日本ジオパーク南アルプス大会開会式(27日(土)午後)
御嶽山は11時52分に突然の大規模な水蒸気爆発を起こし、山頂付近にいた大勢の登山者が巻き込まれ多数の人的被害が発生してしまいました。
亡くなられた方々の御冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様方にお見舞いを申し上げます。
日本ジオパーク南アルプス大会の開会式で、大会実行委員長の白鳥伊那市長は、「山岳と人とジオパークをテーマにした今大会で多くの人にジオパークの楽しみ方を知ってもらい、取組みの裾野を広げる大会にしたい。」と挨拶されました。
日本ジオパークネットワーク(JGN)理事長の米田糸魚川市長は、「日本ジオパークネットワークが世界ジオパーク(32か国111地域)へ続く取組みになることを期待する。」
大会名誉実行委員長の阿部長野県知事は、「ジオパークの取組みを地方創生・地域の活性化に役立てるとともに、長野県のすばらしさ、伊那谷の多様性を体験してほしい。」
日本ジオパーク委員会(JGC)の尾池委員長は、「ジオパークを観る・食べる・学ぶで楽しみましょう。」と挨拶されました。
写真: 開会式 阿部長野県知事あいさつ ジオパーク首長セッション 米田糸魚川市長・白鳥伊那市長
認定式において新たに、とかち鹿追、立山黒部、南紀熊野、天草のJGN認定が行われ、続いて、角幡唯介氏(ノンフィクション作家・探検家)による「山と冒険~南アルプスから地図のない世界へ~」の基調講演が行われました。
「ジオパーク首長セッション~ジオパークが拓く地方自治の未来~」の要旨
司会者:中貝宗治氏(山陰海岸ジオパーク、豊岡市長)
コメンテーター:北川正恭氏(早稲田大学大学院 教授)
パネラー:米田 徹氏(JGN理事長、糸魚川市長)
白鳥 孝氏(南アルプスジオパーク、伊那市長)
第5回目の今大会が全国から30名を越える市町村長が集まる大会となったことを踏まえての首長セッションは、「ジオパークが地域振興に役立つのか?」の問いかけに、参加した全ての市町村長が「YES」の札を掲げてスタート。
米田糸魚川市長:ジオは他所から持ってこなくても自らの地に有るものを活かせる地域づくりのツール。
白鳥伊那市長:地域の人が地域の自然や文化を学んで防災などに活かすことが大きな意義。県内4市町村の南アルプスの取組みを3県10市町村で世界ジオや世界遺産に繋げる。
北川教授:大会参加目標は千人や三千人でなく4,500人、ネットワークで地域の宝を見つけて質も量も増やしていくべき。
中貝豊岡市長:ジオロジー(地質)だけでなくガイア(地球)の活動遺産がジオパークなのであり、気候風土・動植物・人々の暮らしや文化まで含めてジオである。
「世界ジオの中の日本」について、御嶽山噴火の報で急遽退席したJGC委員の中田東京大学地震研究所教授に代わってJGC事務局の渡邊氏から報告
中国(31)、スペイン(10)、イタリア(9)に次ぐ日本(7)の世界ジオパーク認定の状況やユネスコの正式プログラム化(IGGP:国際地球科学ジオパークプログラム)の動向やユネスコ3ブランドの棲み分けなどについて説明された。
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