2012.10.26 [ 食・農・旅 ]
「秋晴れ」と「そば」と「ズンドコ節」 ~行者そば祭り~
こんにちは。地域政策課の中年Mです。
10月21日(日)に、伊那市の小黒川渓谷で開催された「第26回 行者そば祭り」へ行ってきました。
このお祭りには、これまでも3回ほど行ったことがあるのですが、自然の中でそばをいただく雰囲気が好きで、またまたやって来てしまいました。
会場(内の萱スポーツ公園)には11時頃に到着。お祭りの主催は地元の「荒井区」です。そばを打っているのも、内の萱のそば店のご主人をはじめ、みんな地元の方だそうです。
そば引換所の裏では、大勢の人が、いくつもの大きな釜を使ってそばを茹でています。
一方、引換所の前には、既に長蛇の列が。早速、食券を購入しました。
以前に来た時と比べると、今年は行列の長さが長くなっていました。来場者の数は、回を重ねるごとにだんだん増えてきているそうです。
(「その分、ワシ達は大変なんだよ~。」とは、駐車場の係の方の弁)
メニューは「手打ちそば」(つゆは「からつゆ」と「しょうゆ」の2種類)、「豚汁」、「五平餅」です。この他に、山盛りの漬物とお茶がサービスでいただけました。
そば湯やおかわりのつゆは、地元の方がヤカンに入れてテーブルの間を回って補充してくれます。
大根おろしに焼き味噌を入れた「からつゆ」も美味しかったのですが、私は「しょうゆ」と具がたっぷりの「豚汁」を特に美味しくいただきました。
そして周りを見わたせば、きれいに晴れ渡った秋晴れの空、運動会のような万国旗の飾りつけ、会場のスピーカーから流れるのは、ドリフでも氷川きよしでもないバージョンのズンドコ節。
この手作り感あふれる、のどかな雰囲気が私はたまらなく好きなのです。
そもそも「行者そば」とは、奈良時代に駒ケ岳に修行に向かう行者が、内の萱で手厚いもてなしを受けたお礼に一握りのそばの種を置いていき、里人はこれを大切に守り育ててきたことに由来するそうです。
地元の区が一丸となって、これだけの数のお客さんを受け入れている様子を見ると、手厚いもてなしに感謝した行者の気持ちも納得できる思いがしました。
ちなみに、伊那市ではこのそばが信州全体に広まったとも云われることから「信州そば発祥の地」として売り込み中であり、「行者そば祭り」を含め、3週連続でそば関連のイベントが開催されますので、お出かけになってみてはいかがでしょうか。
◎ 信州伊那 新そばまつり
10月27日(土)、28日(日):みはらしファーム
◎ 山麓一の麺街道フェスタ2012 in 伊那
11月3日(土)・4日(日) :高遠城址公園
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