2015.12.19 [ 歴史・祭・暮らし ]
榾の明りに 【井月さんのこころ145】
井月さんのこころ シリーズ その145
平成26年2月8日から今月まで23か月に及ぶ工期で総工費10億円余りをかけて進められてまいりました伊那合同庁舎の耐震化改修工事が完了しました。
長野県では大規模地震の発生に備え、県民の皆様の安全・安心を確保するために、防災上重要な拠点となる庁舎の耐震化事業を順次進めてまいりました。伊那合同庁舎は、昭和49年建のRC造地上5階地下1階延べ面積11,821㎡で耐震性能は0.60でした。これに制振ブレース22か所、耐震ブレース31か所、鉄筋コンクリート耐力壁36か所などを施すことで、耐震性能を1.5以上とするべく工事が行なわれてきました。業務を継続しながらの工事であり、庁舎内の事務室移転、会議室・駐車場不足などで御来庁の皆様方へもご不便をお掛けし、周辺地域住民の皆様方へも騒音・振動などで多大なるご迷惑をお掛けしてまいりましたが、おかげさまで大きな事故もなく無事に竣工の運びとなりました。御協力いただきました全ての皆様方に心から感謝申し上げますとともに、施工に当たられました建築工事:吉川建設(株)、機械設備:(株)シノダ設備、電気設備:(株)ユーアテクノ、設計監理:(株)創和建築設計事務所の皆様方に厚く御礼を申し上げます。
詳細は、15日「伊那合同庁舎の耐震化改修工事が終了しました」の記事をご覧ください。
ちなみに今回工事で地上に組み上げられた足場の高さ(塔屋の天端辺りまで=合庁地上高)は、23.1メートル(約7丈6尺)でした。これは、後ほどお話に登場する現在の出雲大社と同じくらいの高さで、16丈(約48メートル)あったとされる中世の出雲大社の約半分の高さになります。
11日(金)伊那谷アグリイノベーション推進機構の第10回シンポジウムが伊那文化会館小ホールで開催されました。
今回のテーマは「伊那谷の農産物をみなおそう!」でした。機構長である向山孝一KOA(株)会長の御挨拶の後、信州大学大学院農学研究科の藤田智之教授から「中高圧処理による穀類への栄養機能性賦与とその応用開発について」、長野県南信農業試験場の牛山智彦場長から「地産の農産物 ナシ、カキについて」の講演をいただき、続いて信州大学学術研究院農学系 松島憲一准教授から「伊那谷の農林特産物特性調査について」、信州大学農学部卒で新規就農されて27年間有機農業を続けている小川農園経営主 小川文昭氏から「三峰川の恵みを活用した有機米栽培」、伊那市西箕輪の山荘ミルク経営者 向山美絵子氏から「水や食材にこだわった地元食材を使った料理の提供」について事例発表がありました。
それぞれ地域農業・農産物と学の研究成果や知見を結び付けて新たなる可能性を示唆いただく内容の発表でした。
さて、今年は、エルニーニョ現象が強まっていて、暖冬になっているようです。
山までは幾度も来て雪おそし 井月
この句は、遡回その38で竹入弘元先生の評釈とともに紹介しましたが、今年は何処のスキー場も雪不足に悩んでいるようです。
年の瀬もせまって、来年の「井月俳句カレンダー」を駒ヶ根駅前の割烹食堂「水車」さんから届けていただきました。
2016年「井月俳句カレンダー」の表紙には、井月さんが書いた芭蕉翁の「幻住庵記」が紹介されており、2か月ずつ6頁のカレンダーには季節毎の井月さんの句(真筆)に片桐美登先生の水彩画が描かれており、句碑の写真と井月研究者の解説が添えられています。表紙の「幻住庵記」の解説は、井月さんの奇行逸話を用いて次のように書かれています。
【幻住庵記】
中沢村本曽倉の竹村熊吉氏は、当時紺屋を兼業し極めて温厚篤実な人であった。
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