い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

い~な 上伊那

2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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古の夏の木立に【井月さんのこころ69】

井月さんのこころ シリーズ その69
 前回その68「清水掬うように」で南アルプス北部を開拓した竹澤長衛翁を紹介したところですが、この度、長野県と長野県山岳遭難防止対策協会は、「登る山」と「登る人の実力」のミスマッチによる山岳遭難事故を防ぐため、県内の主要登山ルートの難易度評価信州 山のグレーディングを作成し、公表しました。
 無雪期・天候良好の条件下での「体力度」(10段階)と技術的な「難易度」(5段階)により、県内の100登山ルートについて評価しており、「自分に合った山選び」により、登山を安全に楽しむよう、呼びかけています。
 縦軸・横軸のマトリックス図で表示されており、 南アルプス7ルート、中央アルプス9ルートが選定されています。こちら(PDF)
 因みに、南アルプス北沢峠から登る「仙丈ケ岳」と「甲斐駒ケ岳」は、いずれも「3C」にランクされています。必要体力度が日帰り可能な3で、難易度は中級者Cということですが、「日帰りが困難な場合があり、宿泊を前提とした計画をお勧めします。」という注書きが添えられています。

 ところで、前回の記事で、北沢峠長衛小屋(南アルプス市)前の竹沢長衛翁のレリーフの作者が、昭和を代表する彫刻家で辰野町出身の「瀬戸団治 (1905-1991)」作であることを紹介しましたが、地方事務所長室にも瀬戸団治の作品が飾られています。
 「裸婦像 1970年 日展出品 伊那市、駒ヶ根市、上伊那郡町村会寄贈」と銘盤が付いた木製の飾り棚の上に置かれてあり、脇に「1970年作」と書かれた桐箱があります。




 さて、5日(日)午後、「駒ヶ根市制60周年記念式典」が駒ヶ根市文化会館で開催され、飯田線市内4駅開業百周年や長野県立看護大学開学20周年なども重なる記念すべき年を盛大に祝いました。
 杉本駒ヶ根市長は、60周年の歩みを振り返りながら「愛と誇りと活力に満ちた駒ヶ根市を目指し前進していく」と式辞を述べられました。
 県知事の祝辞を代読させていただきました。

駒ヶ根市制施行60周年記念式典 知事祝辞

 本日ここに、駒ヶ根市制施行60周年記念式典が多くの市民の皆様のご参加により盛大に執り行われますことを、心からお慶び申し上げます。
 お集まりの皆様方におかれましては、日頃から県政の推進に格別の御支援、御協力をいただいておりますことに、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
 また、ただいま市政功労者表彰をはじめとして、栄えある表彰を受けられました皆様方に、心からお祝いを申し上げます。今後とも、駒ヶ根市の発展のため、それぞれの分野におかれまして、より一層御活躍されますようお願い申し上げます。
 伊那谷のほぼ中央に位置する駒ヶ根市は、西に中央アルプス、東に南アルプスと雄大な山並みに囲まれ、天竜川が市のほぼ中央を南北に流れる美しく豊かな自然に恵まれた景勝地で、中央アルプスロープウェー、光前寺など全国に名高い多くの観光地を擁した地域です。
 昭和50年の中央自動車道の開通は、首都圏、中京圏との交流を容易とし、それに伴う基盤整備も着実に進められたことから、観光はもとより工業分野など様々な分野で伊那谷の中核的な市として大きく発展してまいりました。
 市制施行60周年にあたる今年度は、飯田線の市内4駅開業100周年、青年海外協力隊訓練所開所35周年、そして、長野県立看護大学開学20周年、と節目の年ということであります。今日の駒ヶ根市の発展がありますのは、まちづくりに関心の高い多くの市民の皆様方のたゆまない御努力が実を結んだものと考えます。
 これまで市政の発展に尽くしてこられた先人の皆様の御明察と杉本市長をはじめ、市政の発展に尽くされておられる数多くの方々の御労苦に、心より敬意を表する次第であります。
 また、駒ヶ根市におかれましては、今年度より「駒ヶ根市第4次総合計画」をスタートさせ、リニア中央新幹線や三遠南信自動車道の整備などを見据えた交流人口の拡大や中央アルプス山麓の開発などの重点プロジェクトを掲げ、「愛と誇りと活力に満ちた駒ケ根市」の実現に向け、市民の皆様とともに取り組んでおられます。
 県におきましても、平成25年度から、長野県総合5か年計画「しあわせ信州創造プラン」のもと、「未来の信州」に向けて、9つのプロジェクトを推進しているところです。県民の皆様がしあわせを実感できるよう、プランの基本目標である「確かな暮らしが営まれる美しい信州」の実現を目指し、今後とも、県民の皆様、市町村の皆様と、手を携えて取り組んでまいりたいと考えておりますので、引き続き、御支援・御協力を賜りますようお願い申し上げます。
 また、本年は特に、「信州の山 新世紀元年」、「オール信州 健康イニシアティブ」、「美しき信州 新発信」と題し、長野県の強みであります「山」、「健康」、「美しさ」の価値をしっかりと磨くとともに、県内外に向けて発信をしているところでございます。7月の第4日曜日である、来る27日には、初めての「信州 山の日」を迎えることとなります。県民の皆様と一緒に中央アルプスや南アルプスなどの「信州 山の日」を大いに盛り上げてまいる所存でございます。
 結びに、本日の記念式典を契機として、関係各位の今後一層の御努力により、駒ヶ根市が更に発展されますよう御期待申し上げますとともに、御参集の皆様方の益々の御健勝、御活躍を心からお祈り申し上げまして、お祝いの言葉とさせていただきます。
                   平成26年7月5日
                       長野県知事 阿部 守一

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