2015.06.26 [ 地域振興局 ]
山地災害防止キャンペーン企画
『森林の防災・減災講座』を開催しました!
毎年5月20日から6月30日までの期間、林野庁、県、市町村を主体として、山地災害への意識を高めていただくことを目的に啓発活動などを行っています。
今年はその一環として、長野県での山地災害に強い地域づくりを進めるため、上伊那・諏訪・下伊那の南信三郡内の方々を対象に、6月19日(金)に元信州大学教授の山寺喜成氏を講師としてお招きし、講演会を開催しました。
当日は、山地防災ヘルパーの方をはじめ、生産森林組合、林野組合等の地域の方々、また、南信森林管理署や市町村職員、地元自治体の方々など約60名の皆様にご参加いただきました!
(こんなにたくさんの方々にお集まりいただきました!)
講演会では、山寺氏に「里山保全の新しい歩み」と題して、
- 森林(里山)の有する機能について
- 土砂災害のメカニズム
- 住民主体の山地防災活動
- 災害に強い里山の創生とは
- 山地防災の課題
大きく分けて、この5つの内容についてご講演いただきました。
(里山の在るべき姿について弁を執る山寺氏)
防災を考える中では、「災害からの復旧」という受身な考え方ではなく、災害が起こらないようにするには何をすればいいかを考え、実行しなければならないと話す山寺氏。
その中で「3」の住民主体の山地防災活動として、辰野町沢底区で行われている事例が紹介されました。
沢底区では平成24年より、住民自らの手で、地形図判読や現地調査から危険箇所を抽出したり、風化した土層厚の調査や根っこの掘取調査を行ったりしています。
これらの調査結果から危険度を検討し、住民独自のハザードマップを作成しています。
(その後、特に危険と判断される箇所は行政へも情報提供されています。)
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