い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

い~な 上伊那

2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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グローバルな上伊那~フェアトレードのお店 ヒナタヤ

こんにちは!
魅力発掘探検隊(歴史・祭り・暮らし班)のIです。
私は、この上伊那地域の数ある特色のひとつに、世界とのつながりが強いことがあると思っています。
その理由のひとつには、ものづくり企業の集積による海外との取引やそこで働く多くの外国籍の方とその家族が住んでいること、そしてもうひとつは、開発途上国との国際協力の拠点である青年海外協力隊訓練所(JICA駒ヶ根)の存在があります。
そんな上伊那で昨年、フェアトレード(途上国の生産者との対等で適正な取引)による商品を扱うお店「ヒナタヤ」を立ち上げられた方がいます。今回はその女性、伊那市の中村 美紀さんを取材させていただきました。


写真中央が店主の中村美紀さん。お隣がスタッフの白井さん。
ちょうどペルーのアルパカの毛織物のフェアをやっていましたが、予想外の?人気だそうです!

(お店を始められたきっかけは?)
まず、18年前に長女が生まれたころから、自分が使う食材や調味料に気を遣うようになりました。関心をもって学ぶ中で、つくる人の顔が見え、ひとや環境、地域の文化に配慮にした商品を自分でも扱えないか、と思うようになり、夫の営む酒屋(酒文化いたや)の中で天然醸造の調味料や自然食品を少しずつ取り扱うようになりました。その後、アメリカで9.11同時多発テロが発生し、背景にある途上国との格差や貧困の問題に関心をもち、「自分でできることは何か」をさらに強く思うようになりました。「買い物は投票だ」「豆を食べることは肉の消費を減らすことにつながり、世界中の人々の食卓を豊かにする」「雑穀は地球が与えてくれるおっぱい」などの考えや実践に学び、食についての従来の固定概念とは逆の考え方も大事であり、生産者や現地に思いをはせる、顔の見える関係を大事にする買い物や暮らしをしたいと思い、店を開く夢をもつようになりました。
夫の賛成を受け、店の敷地内に昨年10月に開店、おかげ様で一周年を迎えることができました。が、採算はまだとてもの状態で、店の仕事もスタッフに手伝っていただける部分以外は一人でやっており、とても忙しい毎日を過ごしています。

(取扱っている商品は?)
自然食品、衣類、雑貨、化粧品、洗剤などです。フェアトレードの商品は、グローバルビレッジや第三世界ショップ等信頼性のある専門業者から現地の情報とともに仕入れています。
パンやお菓子、おとうふ、雑貨などは地元の生産者の方のものを置いています。農産物もIターンの地元専業就農者の方から仕入れており、その食材を使って土曜日限定ですがランチも出しています。

雑穀の棚              カレーが人気上昇中


ヒナタヤランチ(1,000円)は地元の野菜と豆・雑穀を工夫して調理した身体が喜ぶようなメニュー。デザートとドリンクつきでプラス200円。この日のご飯は伊那が全国に誇る三峰川育ちの有機米でした。

(よく売れている商品はなんですか?)
パレスチナオリーブオイル(食用)や、シサム工房(ネパール)の女性用衣類は継続して売れていますね。化粧用につかうガスール(モロッコの粘土)も人気があります。特に女性は、商品を実際に自分で見て触れて、良いと思ったものは買っていただいているようです。

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