2012.11.26 [ 歴史・祭・暮らし ]
上伊那の鉄道 ~飯田線の今昔~
税務課のOです。
伊那谷の大動脈JR飯田線。下伊那郡の小和田駅を筆頭に、秘境駅のローカル線のイメージがあります。
飯田線は、明治末期、帝国議会で中央線が木曽谷ルートに決定されたことを受け、上伊那では、いち早く私鉄会社伊那電気鉄道を設立し、明治42年に辰野町~箕輪町に路面電車規格の電車が開業したのが最初です。
(伊那北駅開業100周年記念として、伊那市立図書館に展示されています。)
昭和12年、辰野駅~豊橋駅間の私鉄4社直通運転がなされ、昭和18年、国有化され、国鉄飯田線となったそうです。
このような歴史もあって、飯田線では蒸気機関車の雄姿をみることが難しいそうですが、平成5年、松本駅~辰野駅間を「D51 498 信州博アピール号」が唯一走った記録がありました。
国内で現存する蒸気機関車は606輌といわれ、県内には34輌(全国で4番目に多い)あり、そのうち3輌が展示されています。
(1937年製 辰野町荒神山スポーツ公園内)
(1939年製 伊那市伊那公園内)
(1943年製 駒ヶ根市北の原公園内)
この他に、旧長谷村に森林鉄道が走っていた記録があります。
黒河内森林鉄道と浦森林鉄道です。いずれも、旧高遠藩の木師郷とされた地域です。
昭和14年に建設され、昭和30年代には姿を消しており、資料が少なく、地元の方に聞いたのですが、浦森林鉄道は一部線路を見ることができるそうです。
黒河内森林鉄道の停車場であった、現在の南アルプス林道バス発着所内に写真がありました。
また、伊那北駅から高遠町間の約10kmに鉄道敷設の計画があったそうですが、まぼろしとなったそうです。
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