2015.02.14 [ 歴史・祭・暮らし ]
立春のよき酒に 【井月さんのこころ101】
花の咲き誇る下で徳利の酒を持ち出したが、相伴してくれる者もいない。
そこで盃を挙げて名月を酒の相手に招き、月と私と私の影で仲間が三人となった。
だが月はもともと酒を飲むことを理解できず、影はひたすら私の身に随うばかりだ。
まあともかくこの春の間、しばらく月と影と一緒に楽しもう。
私が歌えば月は歩きまわり、私が舞えば影はゆらめく。
しらふの時はともに楽しみ、酔った後は各々別れていく。
月と影という無情の仲間達と永く親しい交わりをして、
遥かな天の川で再会しようと約束するのだ。
(写真:諏訪湖を泳ぐ鴨の番い)
今年の諏訪湖は未だに全面結氷せず、御神渡りも見られそうにありません。
前々回の続きで、無情の遊を結ぶこととなりし兄様に………
立春や二歳続きの明けの湖 青巒
解けし水際に番い泳げり 朴翆
酒酌みて雲漢遥か兄の聲 青巒
節分に薪ストーブの上で、目刺しを焼いて食べました。強烈な臭いに妻から苦情が………
(写真:目刺し)
今週の結びは、愚良子先生が詠んでいるこの句です。
「春日愚良子句集」から
熱あつのご飯に乗せて目刺食ふ 愚良子
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