2013.08.10 [ 職員のみつけた情報コーナー ]
しなの鉄道途中下車の旅 西上田駅2 満腹カフェと伝統の上田紬
上小地方事務所のF森です。
しなの鉄道の各駅周辺を紹介するシリーズ。「西上田駅」の2回目です。
これまでのブログ 滋野駅1 滋野駅2 田中駅1 田中駅2 田中駅3 大屋駅1 大屋駅2 大屋駅3 信濃国分寺駅 西上田駅1
駅から国道18号線に出て、西側の坂城町方向に少し歩いていくと道端にあるのがカフェ「茶むりえ」。ご夫婦で切り盛りしているお店です。手作り感の漂う建物や周りの飾りつけ。ご主人が一人でこつこつやってきたんだそうです。この日もなにやら電気工具の音が。表の方で工作をしている模様。
ここは、入口の看板に「珈琲の部屋 茶むりえ」とあるように、コーヒーやイギリス直送の紅茶などカフェが基本なんでしょうが、食べるものも充実。メニューの一番最初に書かれていた「和風ジャンボハンバーグ」を注文。ハンバーグは、300gもあるんです。中にはヒジキが混ぜ込まれていて、大根のおろし醤油を付けていただきます。野菜もたっぷり添えられていて、目玉焼きが大きなハンバーグの上に乗っています。十分満足しました。ご飯を小盛りにしてもらってよかった。満腹です。「昔ながらの中華そば」っていうのも魅力なんですが、今度にします。
次にご紹介するのが、上田紬の工房「小岩井紬工房」です。
国道18号線からちょっと北に入った旧北国街道沿いにあります。立派な門を入ると、古い構えの工房の建物がありました。
中には、何台もの織機が並んでいます。職人さん方がもちろん使いますが、機織教室で生徒さんが習ったり、30分~40分でできる花瓶敷作りの体験もあります。昭和の初め頃までは蚕種(蚕の卵)業を営んでいたそうです。それからは織元。昭和30年代から40年代の着物ブームの頃には60軒ほどの工房があった上田紬。今は6軒だそうです。でも、小岩井さんでは、若い専務が後継者となって、「着物で街にでかけよう」というプロジェクトなどいろいろな取組みを積極的に行っています。
機織機のある部屋からギャラリーに向かう廊下の横には、染織した糸が吊るされています。染めも自分でやっているんですね。
ギャラリーには、反物をはじめ、財布やネクタイなどの小物の工芸品が並べられています。
中でも目を引いたのがグラデーションがかかった着物。「訪問着街のあかり」という若き専務の作品です。
この地区には、第1回でご紹介した利酒師五人衆の酒屋さんや、伝統と新しさを求める酒造会社、この紬工房といった、若い人たちが昔からの伝統を引き継いで、ステップアップもさせながら次につないでいこうという若い人たちがいます。しかもそれぞれが手を取り合っていろいろなイベントをしたりしています。今後にも大いに期待が持てます。
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