2013.08.09 [ 職員のみつけた情報コーナー歴史 ]
木曽義仲公ゆかりの地を訪ねて⑥~恋敵編~
地域政策課のOです。
上小地域における木曽義仲公ゆかりの地を訪ねて、今回は前回ブログでご紹介した義仲公の寵妃「巴御前」と恋敵であったとされる人物にまつわる場所をご紹介します。
その場所は県内でも有数の温泉地「別所温泉」にあり、ゆかりの地も温泉にまつわるものです。
それは共同浴場であるこの「大湯」。
「大湯」は別名「葵の湯」と呼ばれ、湯屋の前にはこのような碑が建っています。
葵御前(葵)は、義仲公の愛妾で、巴御前とは恋敵になります。
幼少の頃から父である栗田寺別当大法師範覚のもとで武術の稽古に励みましたが、巴御前のような才覚に恵まれず、また体が弱かったことから床に伏せることが多く、巴御前の影に隠れるような存在だったようです。
そのため、戦場においても常に義仲公と行動を共にする巴御前をうらやみ、自分もそうなりたいと願って薙刀を振るい倶利伽羅峠の合戦に出陣しますが、ついに討ち死にしてしまいます。
この大湯はその葵御前の体を案じた義仲公が作らせ、療養をさせたといわれています。
吉川英治作の「新平家物語」にもそうしたくだりがあり、そのレリーフが大湯に掲げられています。
この「大湯」、源泉賭け流しで、共同浴場には珍しく露天風呂が付いており、この日も多くの方が利用されていました。
所在地:長野県上田市別所温泉西大湯215
営業時間:6:00~22:00
定休日:毎月第1・3水曜日
入浴料:150円
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