い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

い~な 上伊那

2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

長野県魅力発信ブログ > い~な 上伊那 > 食・農・旅 > 朝寒・夜寒の頃 【井月さんのこころ87】

朝寒・夜寒の頃 【井月さんのこころ87】

井月さんのこころ シリーズ その87

 「信州ブランドアワード2014」で、中央アルプス駒ケ岳ロープウェィ企業・事業ブランド部門賞に輝きました。

 信州ブランドフォーラム開催実行委員会(構成団体:長野県デザイン振興協会、長野県、(一社)長野県経営者協会、長野県中小企業団体中央会、(一社)長野県商工会議所連合会、長野県商工会連合会、信州大学、長野大学)の主催により県下の優れたブランドを選考する「信州ブランドフォーラム」が14日(金)開催され、11年目となる今年の選考結果が発表されました。詳細は、こちら。

O[講評]

 ロープウェイへの誘客に留まらず、地元飲食店や駒ヶ根青年海外協力隊との共同企画を実施するなど地元に根付いた「地域性」が特に高く評価されました。2014年、お客さま視点の設備を整えた新しいゴンドラを導入するなど「継続・発展性」も評価されました。

 

 受賞報告にみえられた中央アルプス観光(株)の田村芳成常務さんのお話によれば、千畳敷は10月中旬に初雪が降り、銀世界に変わっているとのことです。

 11月の14時以降は1日の中でも上昇気流の流れが落ち着き始める時間帯のため、ガスの晴れる確率がアップし、南アルプス側から富士山を拝観できる可能性もぐーんとアップするのだそうです。3,000m級の南アルプスの峰々を前衛に従えた美しい富士山です。

O

 また、冬至の前後(12月12・13日頃と元旦頃の2回)は、富士山から昇る朝日でダイヤモンド富士が観られるチャンスもあるとのことです。

 2013年12月21日 冬至の頃【井月さんのこころ40】

http://blog.nagano-ken.jp/kamiina/nature/144.html

 

 

 今年は、特に夏場の天候不順と秋の御嶽山噴火の影響などで、お客さんの入り込みが落ち込んでいるとのことですが、ゴンドラがリニューアルされた通年運航のロープウェィで、お得なサービスもたくさんあるとのことですので、冬の中央アルプス千畳敷を是非訪れてみてください。中央アルプス駒ケ岳ロープウェィHPはこちら。

 さて、氷点下に冷え込む朝晩を迎えて、火が恋しい季節になりました。

 井月さんはこう詠みます。

  朝寒や片がり鍋に置く火ばし  井月

 この句の評釈について、井上井月研究者である竹入弘元氏の「井月の魅力 その俳句鑑賞」(ほおずき書籍)から引用させていただくと・・・、

 囲炉裏で煮物をする。鍋のつるを自在鉤に掛けて下で火を焚いて煮る。鍋を釣り下げると平らになるはずだが、時に鍋が傾いで中の水がこぼれる。

 そこで均衡を保とうと火箸を載せる。燃えない、大きさも手頃。朝寒の季語が利いている。晩秋ともなれば、火が恋しい。煮物の機会が増える。

  (朝寒・秋)

 もう一句。

  蕎麦切りも夜寒の里の馳走かな  井月

 この句についても、竹入弘元先生の評釈を引用させていただくと・・・、

 蕎麦は、古くから蕎麦掻や蕎麦湯として食べていた。蕎麦切は、蕎麦粉を水でこねて薄く延ばし、細く切ってゆでる。雑穀の粉食は毎日のことだが、蕎麦切となると手がかかり、昔でもご馳走であった。

 近世初期信州塩尻か高遠辺の発祥とか。山里の晩秋、新蕎麦を使ったご馳走を喜ぶ。夜寒・朝寒は晩秋の季語で、朝晩めっきり冷え込む。

  (夜寒・秋)

DSC_0931 (800x534) 

 遡回その32でご紹介したとおり、伊那は信州そば発祥の地で、今から1300年の昔、西駒ケ岳へ修行に向かう役小角(えんのおずぬ)という行者が、内の萱で一夜手厚いもてなしを受け、そのお礼にと『一握りのそばの種』を置いていったそうです。里人はこれを『行者そば』と名付け、大切に守り育て、今に伝えています。

  また、蕎麦切の「高遠そば」は、三代将軍家光公の異母弟である保科正之公が高遠3万石から最上山形20万石へ、その後会津23万石へと転封された際に蕎麦打ち職人を高遠から帯同して会津の地で発展させた食文化。それが高遠へ里帰り復活されて、一昨年15周年を迎えました。葱、焼き味噌、辛味大根のおろしを使った「辛味つゆ」で食べる伝統の味です。

2013年10月26日 新そば味わう頃【井月さんのこころ32】

http://blog.nagano-ken.jp/kamiina/food_and_travel/203.html

 地域政策課の若手職員が、今年の伊那市における【4週連続!!】新そばイベント開催!を取材してくれました。

Vol1 http://blog.nagano-ken.jp/kamiina/life/7582.html

Vol2 http://blog.nagano-ken.jp/kamiina/life/7950.html

Vol3 http://blog.nagano-ken.jp/kamiina/life/8398.html

Vol4 http://blog.nagano-ken.jp/kamiina/life/8583.html

 そういえば、過日(7日(金))NHKの「キッチンが走る!」という番組で、高遠そばが登場しましたね。その中で、和の鉄人・中村孝明氏が蕎麦の実と蜂の子をかき揚げにして蜂蜜入りの「辛つゆ」で食べる「伊那そば情熱かきあげ」なる創作料理を提案されていました。蕎麦組合の皆さんも試食されて、香ばしくておいしいとおっしゃっていましたが、新たな名物料理になるかもしれないと大いに期待が持てますね。

 12日(水)上伊那地域おもてなし向上プロジェクト実行委員会(委員長:川上健夫伊那商工会議所会頭)主催による「上伊那地域おもてなし向上セミナー」がかんてんぱぱ西ホールで開催されました。

 塚越寛氏(伊那食品工業(株)会長)の基調講演では、「おもてなしであふれた いい地域をつくるために!」と題して「伊那バレー」の山岳景観や災害が少ない優位性を活かしながら、観光の5要素「観る」「食べる」「買う」「学ぶ」「癒し」の意識を持って上伊那地域の美しさに更なる磨きをかけることが大切であることが述べられました。

 平成25年度信州おもてなし大賞を受賞した伊那市立高遠中学校の城倉淳先生から「観桜期のおもてなし活動について」、生徒・PTA・教職員・地域住民が心をひとつにして「笑顔でおもてなし」を行っている取組みを紹介していただきました。

塚越氏と宇都宮氏対談 

 続くパネルディスカッションは、伊那CATVの平山直子アナウンサーの進行により、「いい会社をつくりましょう」と「年輪経営」を続ける塚越寛氏と、「お客様の人生を守ることが仕事」と「真心サービス」で注目されている宇都宮恒久氏(中央タクシー(株)会長)の対談が行われました。上伊那観光の魅力アップに向けて、「自分たちが住みたい街、キレイな街づくりが基本」「技術でなく暖かい気持ちでお客様を見守ることが大切」など、様々な示唆に富むお話しをいただきました。

 プレ上伊那検定(10問)も行われ、約120名の参加で有意義なセミナーとなりました。

 上伊那地域おもてなし向上プロジェクト実行委員会HP

 

 13日(木)夕、春日愚良子先生俳句展が、19日までの日程でベルシャイン伊那店で開催が始まり、愚良子先生の俳句に橋爪まんぷ先生が絵を描いた色紙など、見応えがある見事なコラボレーションの作品の数々を観させていただき、交流会にも参加させていただきました。

 DSC_1041 (800x800)

 14日(金)上伊那高病原性鳥インフルエンザ防疫演習を行いました。昨年度、全県に先駆けて開催したこの防疫演習を、今年度は更にバージョンアップして、下伊那地域とも連携した消毒ポイントの設定や車両の発泡消毒の実演を加えて、関係者総勢50名参加の大がかりな演習となりました。   

 

DSC_1046 (800x600)                                                   

 同日12時30分から伊那市役所において「リニア中央新幹線を地域振興に活かす伊那谷自治体会議勉強会」が開催され、関東地方整備局の藤井健副局長さん(前 国土交通省官房審議官)から「国土のグランドデザイン2050~対流促進型国土の形成~」について講演をいただき、スーパーメガリージョンに関する目が覚めるような壮大なビジョンをお聴きすることができました。

 DSC_1089 (800x297)

 同日18時から「和田恭良前副知事を囲む会」が長野国際21で開催され、出席させていただきました。佐久地方事務所長、企画局長、社会部長、環境部長などを歴任された和田さんを囲んでの合同謝恩会で、久しぶりにお会いした皆さんと社会部での2年間の思い出を語り合いながらの楽しいひと時でした。

 DSC_1049 (800x743)

 15日(土)地域づくりネットワーク長野県協議会主催による「やまびこフォーラム2014 in 上伊那」が、駒ヶ根市文化会館で開催されました。

 テーマは「地域づくりの主役は私たち ~夢!・魅力発信!・交流!~」で、県内各地から二百名に近い大勢の皆様方にご参加をいただき、盛大に開催できました。

 開会式では、小林正明協議会長(エコツアー杜のなか)から開会挨拶、地元の杉本幸治駒ヶ根市長から歓迎挨拶をいただき、続いて、「地域発元気づくり大賞」の贈呈式が行われました。

 受章団体は、岩村田本町商店街振興組合(佐久市)、伊那発!製造業ご当地お土産プロジェクトチーム(伊那市) 、原始感覚美術祭実行委員会(大町市)の3団体です。

DSC_1060 (800x535) DSC_1071 (800x450)

 基調講演では、地元上伊那ご出身の伊藤祐三氏(共同通信社編集委員)から地域再生の鍵となる3つの手掛かり「身の丈に合った選択」「その地域ならではの物語」「開かれた取組み」について、「地域再生大賞」(全国の地方新聞社と共同通信社による合同企画)などの様々な事例を踏まえた貴重なお話をいただきました。

 その後、内山二郎氏(フリージャーナリスト)に進行をお願いし、ワールドカフェ方式で地域づくりについて「夢」「魅力発信」「交流」の3テーマで15のテーブルを参加者がミツバチのように移動しながら楽しく交流して意見交換を行ないました。

 普段から地域づくりに熱心な参加者の皆さんにとっても、新たな何らかのヒントを得られたのではないかと思いますので、このフォーラムをきっかけとして、それぞれの地域が、明るく、元気になるような取組が、展開されていくことを心から期待したいと思います。

CIMG5986 (600x800) 

 15日(土)16日(日)開催された第63回長野県縦断駅伝大会で上伊那チームが11時間41分36秒の大会新記録で、9年ぶり34回目の優勝を果たしました。かつては12連覇を果たすなど常勝上伊那といわれましたが、昨年は過去最低の6位と低迷していただけに、今回の優勝に地域全体が沸いています。

 さて、高遠へ里帰り復活されて、一昨年に15周年を迎えた高遠そばの記念式典は2年前の12月のことでした。その日は、丁度衆議院議員総選挙の投開票日に当たり出席できませんでした。

 その時に、詠みました。

  高遠や由緒正しき辛つゆの葱・味噌・おろし蕎麦の喉ごし   朴翆

DSC_0932 (800x478)小林一茶は

  かけそばも信濃なりゃこそ五六杯  一茶

と詠んでいます。遡回その32で詠んだ句を再掲します。

  新蕎麦も伊那でなりゃこそ辛味つゆ   青巒

  新米で炊く蜂の子や五六杯    青巒

 あれから2年、安倍晋三首相は21日(金)衆議院を解散し、12月14日に総選挙が行われることになりました。前回の第46回総選挙では、与党であった民主党(野田佳彦代表)が改選前の議席をほぼ四分の一に減らし、自民党が絶対安定多数の第一党に返り咲き、この結果、12月26日第182回国会において第2次安倍内閣(自公連立政権)が発足したのでした。

CIMG5979 (600x800)今週の結びは、愚良子先生が詠んでいるこの句です。

 

「春日愚良子句集」から

 極月のどこより机辺暖かき  愚良子

 

 

今週末のイベント等の御紹介はこちらです。

LINEで送る

このブログのトップへ