胃の中で溶け出した鉛は腸管から体内に吸収され、
鉛摂取の3~10日後には
正常の10~60倍の血中鉛濃度となり、
全身に毒性が回ります。
鉛中毒になると
意識が混濁して異常行動したり、
翼や尾羽がだらんと垂れたりします。
食欲が無くなってひどく痩せ、
嘔吐したりします。
(鉛中毒で弱っていたコハクチョウ /諏訪湖白鳥の会 阿部正則さん提供)
また、過剰量の胆汁が腸管に排泄されるため、
緑色の下痢をします。
足の麻痺や痙攣(けいれん)が起り、
立てなくなることもあります。
胃が焼けるようになるため、
水ばかり飲むようになります。
こうして肝臓や腎臓、胃、神経に障害がおこり、
衰弱して死に至るのです。
(鉛中毒で弱っていたコハクチョウ /諏訪湖白鳥の会 阿部正則さん提供)
大量の鉛を摂取した急性中毒の場合は
摂取後数日から10日ほどで、
また慢性中毒の場合は
半月から2ヵ月ほどで死ぬそうです。
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