鉛おもりは、
一般の釣りに使われるものでした。
水中では溶けない鉛が胃酸で溶け、
鉛中毒に侵されたのが死因と診断されました。
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【おもりを飲み込むコハクチョウ】
ではなぜ、コハクチョウは鉛のおもりを
飲み込んだのでしょう。
(犀川白鳥湖で草を食べるコハクチョウの家族)
水鳥は食べたものを食道から腺胃(せんい)という
胃袋に送ります。
そこで胃酸にまみれさせた後、
隣り合う筋胃に運ばれます。
筋胃の中には「胃石」と呼ばれる小石が
いくつも入っており、
この石と筋肉で食べ物を撹拌(かくはん)し粉砕するのです。
(その力は指輪を砕いてしまうほど強いそうです)
水鳥の胃石は、言うなれば
「哺乳類にとっての歯」の代わりなのです。
このためコハクチョウは
河原や水底の小石をわざと飲み込むのですが、
そのとき釣り用のおもりを
一緒に飲み込んでしまうことがあるのです。
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