こんにちは。普及センターのてんやです。
下伊那農業高校アグリサービス科の全学年を対象に、農業の魅力発見セミナーが9月2日・3日に行われました!
今回は「かたつむりの会」から講師として参加された3人の話をピックアップしてお話ししたいと思います。
その前に「かたつむりの会」ってなんぞや??という方に簡単に説明を‥
「かたつむりの会」は南信州地域の若手農業者の団体です。会の名称には「かたつむりのように自分の家を背負って一歩一歩前に進んでいく」という意味が込められています。
今回は下伊那農業高校にお邪魔させていただき、農業の魅力について語ってくれました。
1年生に講義をしてくれたのは小林佑さん。
埼玉県出身で大学卒業後映画監督を目指していましたが、夢が叶わずサラリーマンとして働いていました。
その後結婚を機に飯田市にある奥様の実家の果樹農家を継ぎ就農されました。
そんな小林さんは最初に「B=f(P,E)を知っていますか?」と生徒に問いかけます。そしてこの答えは最後に教えてくれると言って講義が始まります。
小林さんの考える農業の魅力は「健康的でストレスがない」ということ。
サラリーマン時代は深夜に仕事が入ることも多く、不規則な毎日を送っており、仕事は楽しくなく生きていく為だけに仕事をしていたとのこと。
それが農業では日が昇ると同時に仕事を始め、沈むと仕事が終わるという規則正しい日々。また毎日作物が成長し、収穫が待ち遠しくなるため毎日が楽しくなったそう。
農業を始めたばかりで大変なこともあるが、その大変さも含めて農家になって良かったと伝えてくれました。
最初に話したB=f(P,E)はレビィンの法則といい、行動は人と環境の相互作用で決定されるとのこと。
大学時代に心理学を学んでいた小林さんが生徒たちに伝えたかった法則の1つ。
「これからの人生で様々な環境があると思うが、自分にあうものがが必ずある。自分に合わないなと思ったら思い切って変えて、自分に最適な環境を見つけて欲しい」と生徒に伝えられました。
2年生に講義してくれたのは仲田龍司さん。
4年前に地元ケーブルテレビ会社を退社後、父親のもとで果樹農家とし就農されました。
サラリーマンを一度経験した仲田さんが思う農業の魅力は「自分のペースでできる」ということ。
サラリーマン時代は毎日が忙しく、人間関係などからくるストレスも多かった上、与えられた仕事をこなす事も多かったため満足度が必ずしも高いわけではなかったといいます。
しかし農業を始めてみると毎日の仕事を自分のペースで行えるため、ストレスなどはほとんどないそうです。一方で仕事の満足度は本人の技術に左右される部分が多く、仕事の情報やスキルは自分から能動的に収集しないと得られない難しさがあるが、サラリーマン時代に培った人とのつながりや経験が農業経営にも活かすことができている。
自身の経験から「どんな仕事に就いてもそこで培ったものは無駄にはならない。スキルアップして成長すれば違う仕事でも必ず役に立つので、人間的に成長していくことが大切だ」と伝えられました。
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