2025.07.31 [ 移住・定住南信州のひと・つながり ]
りてらす、さてらす。折山尚美さんと春草通りから広がる地域の未来
こんにちは!リニア活用・企画振興課のあんずもちです。
今回は、飯田市橋北地区をフィールドにリテラスプロジェクトを立ち上げ、地域活性化の取り組みと、それに関わる多様な人材、プロジェクトを支える折山 尚美(おりやま なおみ)さんをご紹介します。
「旧測候所」って何だろう?
皆さんは「旧測候所」という言葉を聞いたことはありますか?
旧測候所は、かつて全国に100か所以上あった気象庁の地方機関で、地域の気象観測や防災情報の発信などを行っていました。しかし、1997年から2010年にかけてその多くが廃止され、今ではその姿を見ることはほとんどできません。
そんな中、飯田市橋北地区には、大正時代に建てられた旧測候所が残されています。これは長野県内唯一の現存する測候所建築であり、有形文化財にも登録されている貴重な建物です。
「リテラスプロジェクト」とは?
旧飯田測候所は2002年(平成14年)まで実際に観測が行われていましたが、今は地域の資源として保存・活用されるべく、2024年7月、有志により「リテラスプロジェクト」が発足しました。
プロジェクトの目的は、地域資源としての旧測候所を未来へつなぎ、まちに新たなにぎわいと価値を生み出すこと。施設の維持管理を担いながら、市民や学生と連携したイベント運営などを行っています。
春草通りでつながる2つの拠点
同じく飯田市橋北地区にある古民家「安東邸はなれ」は「さてらす」と命名され、りてらすとともに橋北地区を活性化する拠点になっています。実は、この2つの建物は、1本の道で繋がっているのをご存じですか?
2つの建物を繋ぐ一本道「春草通り」を軸に、明治大学をはじめ県内外の大学生や地元高校生たちと協働しながら、イベントの企画・運営を行い、人と人、人と場所がつながるまちづくりが進められています。この通りを歩くだけでも地域の魅力を感じることができます。10分程で歩ける道ですので、気になる方は、ぜひ春草通りを歩いてみてくださいね!
折山尚美さんという存在
これらのプロジェクトを縁の下から支えているのが折山尚美さんです。
新潟県出身の折山さんは、結婚を機に南信州に移住。10年間病院勤務を経て、地域で5店舗の飲食店運営に関わるなど、幅広く南信州に関わってきました。
その中の1つが、天竜峡駅近くの古民家カフェ「テンリュウ堂」。カフェであるだけでなく、地域の人々が集うコミュニティスペースとしても活用されていました。現在は別の方に経営を引き継ぎ、夜は居酒屋、さらにはゲストハウスとしても新たな展開が進んでいます。
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