ところで、この金野駅があるのは「飯田市千栄（ちはえ）」です。

下の写真をご覧ください。これは、駅の待合所にあった避難経路を示した図です。

上半分の青い所が飯田市で、下半分の白い所が泰阜村です。

駅があるのは、飯田市と泰阜村のほとんど境です。

金野という地区は、泰阜村にあります。

金野（きんの）は、かつて「きんのう」と呼ばれていたそうです。

駅から出ている赤い線が、金野駅に通じる唯一の道ですが、県道１号線（黄色の線）につながっています。

見てわかるとおり、飯田市側から駅へ行くことができません。

かつては、駅から飯田市千代（ちよ）方面に道があったそうですが、今はありません。

駅があるのは飯田市ですが、駅名となっている集落も泰阜村、駅へ行くにも泰阜村を通らないと行けないという、面白い駅です。

（下の写真：飯田市と泰阜村を結ぶ「米川橋」の上から駅方面を撮影）

（下の写真：「米川橋」から北側（飯田方面）を撮影、下に流れるのは米川、奥に飯田線の線路、駅は右側）

さて、ひととおり写真も撮り終え、次の千代駅へ行こうと駅でボ～ッと下り電車を待っていると、一台の車がやってきました。

（ちなみに、金野駅までは道は狭くカーブが多いですが、車で来ることは可能です。ただし、大きい車はやめた方がいいです。）

すると、年輩のご夫婦が降りて来ました。

気さくに話しかけてくださったので、しばらくお話をさせていただきました。

こちらのご夫婦、愛知県から来られたそうです。

南信州の風景や食べ物が好きで、よくお二人で遊びに来られるそうです。（嬉しいですね！）

特に飯田線が好きで、秘境駅を巡るのはお気に入りのコースだそうです。（金野駅も２回目とか）

だから、飯田線についても詳しい！「小和田や田本には行った？」「ここまでどうやって来たの？」とかいろいろ聞かれました（笑）